社会保障貧国ニッポン!
日本人は優しいとかよく聞きますが、こと社会保障とか国家とかのレベルだと、どうやらそうでもないようです。
ちょっと下の図をご覧いただきたい。
OECD(経済協力開発機構)加盟34ヶ国の平均が2.0%なのに日本はその3〜4分の1程度。
オーストラリアに比べると10分の1近くも、日本という国は社会保障が少ない国なのです。
社会保障とは病気・けが・出産・障害・死亡・老化・失業などからくる貧困を予防し、貧困者を救い、生活を安定させるための制度です。
生活保護とかがその代表。
しかし日本国民の中には、いまだに生活保護を「ナマポが〜」と攻撃する人が絶えません。
これってそうやって攻撃する人たちの心が貧しくないですかね?
っていうか、そういう人は恥ずかしくないんですかね?
よく「生活保護制度はいいんですけど、不正受給が許せないんです」という人がいます。これは当たり前。不正は不正ですから正されるべきでありましょう。
では、生活保護受給者の中でどれくらいの人が不正をしているか……
厚生労働省の調べでは0.4%。
たった0.4%の不正受給者ために生活保護バッシングをしている人は、残りの99.6%の苦しんでいる人も一緒に叩いているわけです。
「いえいえ、そうではありません。生活保護はいいんですけど、保護してみらっているくせに、そのお金でパチンコをやったり、お酒を飲んだりするのが許せないんです」
と、いう人もいます。
つまるところそういう主張をする人はナニをいいたいのか?
それは、「生活保護を受けている人には人権などない! 行動する自由も娯楽を楽しむ自由もないのだ!」
ということを主張しているわけです。
こういうことを平気で言える人って豊かな精神の持ち主といえるのでしょうかね?
やはりこの国の人たちの心は貧しいのか……、と思ってしまいます。
いまのまま、この国が社会保障貧国でいいのか? 苦しんでいる人たちに冷たい人でいいのかを決めるのは、この国に住む一人一人でしょう。
その一人一人が集合して国ができているわけですから。
ほんと、いい国作ろう平成ニッポン! であってほしいものです。
FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)