「学校って何だ?」


「なんで学校に行かなくちゃいけないの?」


これに対する答えは、たくさんあるのでしょうね。



子どもからこの問いを聞かれて、正直に、なおかつ明快に答えられる大人はどれくらいいるのだろう?


あるいは、子ども自身はどう答えるのだろう?

ちょっと面白い記事をネットで見つけたので紹介します。


「学校へ行けば行くほど不登校が増え、学校へ行けば行くほど暴力行為が増えている、という統計資料が示された。


しかし、問題を起こす児童の数は就学児童の僅か1%で、後の99%に大きな問題が潜んでいた。


学校へ行けば行くほど家庭での学習時間が少なくなり、月平均の読書冊数は、学校へ行けば行くほど少なくなり、高校生の70%以上は本を読んでいない。


さらに驚くべき事実があった。


日本の児童の数学・理科の学力レベルは世界46カ国中、上位に位置し、「学び」のレベルは、最下位に位置していた。


数学の学力は高いが、「嫌い・大嫌い」の割合は46カ国中、ワースト2


理科の学力は高いが、「嫌い・大嫌い」はワースト1。


歴史に関して「覚える学習」と回答した者は、日本91%、韓国54%。「学ぶ学習」と回答した者は、日本61%、韓国81%。


講師は言った、「本当に学んでいないのではないか」、「「学び」からの逃避・逃走が起こっている」と。「学ぶことに対する虚無主義冷笑主義が蔓延している」とも言った」


また「都道府県別統計とランキングで見る県民性」というサイトによると

相関ランキングでは校内暴力発生件数や児童虐待相談対応件数と正の相関がある。校内暴力や児童虐待が多いところほど不登校が多く、家庭や学校環境の悪さが不登校に結びついているようだ。


一方、自殺者数:女性や自殺者数:男性と負の相関が強いのも目立っている。自殺者が多いところは不登校が少ないことを意味しているが、何らかの因果関係があるのだろうか。


もし、校内暴力や虐待が多いところなのに、不登校が少ないところがあるとしたら……

それは本当に怖ろしいことで、子どもに逃げ場がないということです。


自殺が多く、不登校が少ないというところもまた……、逃げ場がないところなのかも知れません。


不登校問題というと、「ただ学校に戻せばいい」と考える人も多いのですが、どうもそれだけでは解決にならないことも多いと思うんです。


ぼくたちは


「学校って何だ?」


「なんで学校に行かなくちゃいけないの?」



という素朴な意味を……



そして学校という場所、学ぶということは何かを、いま一度考えた方がいいのかも知れません。



不登校・ひきこもり・ニートを考える FHN放送局』
巨椋修(おぐらおさむ)拝