ワーキングプアの敵はニートである


ワーキングプアが憎しみをもっているのはニートである。


ニートが憎しみをもっているのはひきこもりである。


・ひきこもりが憎しみをもっているのはひきこもりである。


ニートが憎しみをもっているのはニートである。


ワーキングプアが憎しみをもっているのはワーキングプアである。



「が憎しみをもっているのは」を「敵」と言い換えてもいいでしょうね。



つまりは、自分が認めたくない自分に似た人を、人は憎み、軽蔑するのです。


それが、自分ががんばっているのに、自分に似た人ががんばっていないように見えた場合などなおさら憎しみが強くなる。


ワーキングプアが、必死になって働いているのに、一方のニートは、親に金を出してもらって、遊んでくらしている。


これはどうしても許せない!


あんな奴らは、この国からいなくなってほしいと思う。



ひきこもりやニートは、自分が嫌で嫌でたまらない。


だからテレビやネットで見かける、自分のようなひきこもりやニートを見ていると、殺意すら覚えてくる。


そんな彼らが、チャットやコメント欄、2チャンネルとかに書き込む言葉は、自分に対する言葉であり、親や誰かから彼ら自身が言われた言葉のコピーだったりする。


哀れといえば哀れ。みじめといえばみじめ。



それほど、憎しみ、嫌い、軽蔑しているのなら、それらの情報から距離をとり、見たり読んだりしないようにすればいいのに、なぜか彼らはそれができません。



まるで吸い寄せられるように、目が離せなくなる。


だからまた、それらに対して毒づき、悪意のある言葉を書き込んだりする。


そうやって、自分に似た人を攻撃することで、自分はそんな軽蔑すべき奴らとは似ていない。自分は全然違う人間だと思いたいのです。



しかし、本当の攻撃対象は、自分自身であるため、本当のところでは、自分を傷つける自傷行為を繰り返しているに過ぎません。


自傷行為以上に、たちが悪いのは、周囲の人も傷つけ、不快にさせていることでしょう。


最近、そういった心無いチャットに傷つけられたという女性と会いましたが、とても残念なことです。




不登校・ひきこもり・ニートを考える FHN放送局代表』
巨椋修(おぐらおさむ)