激減する少年凶悪犯罪だが……

警察庁少年課が出している『少 年 非 行 等 の 概 要( 平 成 19年 1 〜 12 月 )』を読んでいたのですよ。


すると、2007年に起こった少年による凶悪犯罪検挙者数が4年連続で減ってるのね。


これを数十年の単位で見てみるとどうなるかというと



1960年 7504人


1987年 1318人


2007年 1042人



という結果になってます。



もっとも、こういった数字というのは、増えたり減ったりと波を打ちながら、推移していくので、毎年連続して減っているというわけではありません。


で、暗数(よくわからない数字)が少ない殺人事件検挙者数はというと。



1960年 448人


1997年 115人


2007年 62人



という数字になります。



しかしなあ……



わたし巨椋修(おぐらおさむ)は、これから、少年凶悪犯罪は、増えていくような気もしているのですよ。


当然、大人の凶悪犯罪も急増していくような気がします。


そのひとつの前兆として、小学校での校内暴力が急増しています。

2010年には小・中学生の暴力行為過去最高になったという報道もあります。
http://scienceportal.jp/news/daily/1009/1009151.html


原因は、感情がコントロールできない子どもが増えていることだそうな。

また、社会性が苦手な子どもが増えているといいます。

また、格差社会で、子どもの教育をあきらめる親が増えていたり、乳幼児へ愛情の注ぎ方が、よくわからない親が増え、うつ病や対人関係障害の子どもの増加も考えられます。

その結果による犯罪の増加が、さらに起こってくるような予感がしています。


ただし……、いま日本全体が低調で、日本人も積極的ではなくなってきています。

積極性と攻撃性は隣接したところがありますので、日本人全体の“気分”が低調なおかげで犯罪という行動に走らないだけのことなのかも知れません。


できうるなら、大人も子どもも積極的になり、なおかつ、その積極性を犯罪や無用の攻撃で発散するのではなく、善き方向に向けていってほしいものです。


そのためにも教育。

子どもだけではなく、大人や親の教育も必要ですね。



不登校・ひきこもり・ニートを考える FHN放送局代表』
巨椋修(おぐらおさむ)