自殺対策キャッチフレーズ見直し

自殺対策「GKB47」 首相撤回表明 「違和感覚える」産経新聞 2月7日(火)7時55分配信


 GKB47は、「ゲートキーパー(GK)」「ベーシック(B)」の頭文字と47都道府県から命名したというが、人気アイドルグループ「AKB48」をもじったのは明白。政府や民主党に抗議電話が殺到していた。


 これを受け、民主党松浦大悟氏は6日の参院予算委員会で「遺族らは政府が命を弄んでいると憤りを感じている」と強い口調で撤回を要求。藤村修官房長官も「違和感を覚えた」と答弁した。


 ところが、自殺対策を所管する岡田克也副総理は「ポスターも張られ、動き出している。さまざまな意見があっても直ちに撤回しない」と頑として撤回を拒否。険悪な空気が流れる中、石井一予算委員長まで「過去の経緯はどうであれ、委員長として検討を要請したい」と割って入り、最終的に首相が対応を引き取った。

3月の自殺対策強化月間のキャッチフレーズの「あなたもGKB47宣言!」が物議を出しています。

このキャッチフレーズが決まったのは、昨年の11月だそうですが、公表されたのは今年の1月末だそうな・・・

官民が協同して行う自殺予防の対策であったと思うのですが、少なくとも民にこのことが伝わったのが1月末で、ほとんどの自殺防止運動をしている市民団体が、このキャッチフレーズに反対しているそうですから、正直、官と民の意識のズレを感じます。

また、「GKB」は「ゴキブリ」の隠語として使われているそうなので、さすがに配慮がなあ…… と思わざるをえません。

自殺予防というのは、民間だけでは大変難しいもので、やはり政府や行政の協力が必要です。

しかし民間団体の多くが反対を表明しているにもかかわらず、政府はこのキャッチフレーズを強行しようとしたフシがあります。

さすがにこれだけ大きく取り上げられたため、おそらくはキャッチフレーズの変更となるでしょうが、自殺防止について、真剣に考えている人たちからは、政府に対する信用がなくなってくるということになりかねない問題です。

人が1人死ぬ。天命を全うせずに死ぬというのは、本人にとっても周囲の人にとっても大変悲しいものです。

願わくば、自殺を考える人が減ってくれることを願ってやまません。

もし、万が一死にたいと思ったら、自殺予防総合対策センター等、相談機関に相談をすることをおすすめいたします。


FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)