力の抜き方
力というのは、力を抜かないと出ない。力を出す人ほど、力が抜けている。
―巨椋修(おぐらおさむ)語録より―(笑)
いえいえ、これは本当のことでしてね。(笑)
脱力をした方が、力が出るし、応用も利くんです。
ただし、もうひとつ本当のことがあって、それは
力がないと、力を抜くことができない
ということも事実なんですよ。
力もないのに、脱力ばかりしていたら、ただのダメ人間ってことになっちゃう。
だから、力を抜きたいと思っている人は、逆に力を入れて、力をつけないといけない。
力がついてから、力が抜けるようになるんです。
これをスポーツや武道に例えるなら、最初は何にもできないわけですから、先生や先輩の真似をしてみること。
基本や、筋力トレーニングをガンガンやって、理想的なフォームや基礎体力をつけること。
最初は下手なわけですから、どんどん失敗して学ぶ。
これらが、力をつける近道です。
ただし、バカみたいなハードトレーニングをすればいいというもんじゃない。
疲れたら、しっかり休養する。
怪我をしたら、しっかり治療する。
栄養もバランス良く摂る。
心の栄養や知識もしっかりと摂る。
どの道、最初は苦しくて足掻くんですよ。
足掻いて足掻いて、足掻いているうちに、力の抜き方がわかってくるようになります。
これを人生に、例えるとしても一緒です。
方法や、やり方生き方がわからないうちは、苦しくて足掻くことになります。
そのうち要領や、手の抜き方、力の入れ時がわかってくるようになる。
人生も初心者の頃はね。
力の入れ時、手抜きの仕方がわからないんですよ。
年齢を重ねても、力の入れ方、抜き方がわからない人は、じっくりと考えながらもう一度、力をつけるトレーニングをすればいいんです。
よくね。『不登校・ひきこもり・ニート』関係の人は、「がんばれって言ってはいけない」とかいうでしょ。
これは、「心が疲労しきって、もうがんばれない人に、がんばれって言ってはいけない」っていうことなんです。
深く傷ついたり、心が大怪我をしているときは、がんばるよりも、休養やリハビリが必要ですからね。
がんばれっていってはいけないということは、
「がんばれない人に無理をしろといっても、やっぱり無理だから、潰れてしまうから、言っちゃダメ」
ってことでね。
無理せずに、休養してくださいってことなのね。
どんな人生でも、肩に力を入れっぱなしじゃあ、うまくいかない。
普段は、肩の力を抜いて脱力していることです。
どんな人生でも、イザというときや、必死にがんばらないといけないときがある。
そのときのために、普段から力をつけるようにトレーニングをして、力を蓄えつつ脱力して生活する。
そしてイザというときに、パワー全開でがんばれるようになりたいものですね。
FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)