自分を一番気にしているのは自分
『不登校・ひきこもり・ニート』の人の中には、「対人恐怖症」や、「醜形(しゅうけい)恐怖症」なんて人もいます。
醜形恐怖症というのは、自分が醜いと思い込んでしまい日常生活に支障をきたしてしまう病気です。
同類の恐怖症に、自分の体臭や口臭が気になって仕方がないというのもあります。
醜形恐怖症は、圧倒的に若い人が多く
対人恐怖症は、日本の国民病とさえ言われている症状だそうで、海外にはこのような症状で、悩む人は少ないのだそうです。
そういった意味では、『ひきこもり』なんていうのは、日本人特有の現象というのもうなずけますね。
実際は、もっと大切なことがあるのに、子どもが学校に行かないとか、ひきこもったからと、大騒ぎしすぎるの“かも”知れません。
対人恐怖症とか、醜形恐怖症とか、強迫観念とか、他の人が「気にするな」っていっても、本人が気になるんだから、仕方が無いといえば仕方が無い。
こういった症状は、自分以外の人が、最終的に本人が「なんとかしたい」という意志と行動がなかったら、どうしょうもない。
これは、ひきこもりやニートも、本人が「なんとかしたい」という意志と行動がなかったら、難しいのも同じですね。
まあ、病気、病的なものは、やはり専門医などに相談をするのが一番いいとして、病気・病的でない人にも、容姿、ビジュアル、フアッションというのは大切です。
これは理屈ぬきといってもいい。
例えば、赤ちゃん。
赤ちゃんはどんな赤ちゃんでもかわいいものですが、実際に10人の赤ちゃんを並べてみると、かわいい顔の子と、そうでもない子がいる。
どんなにご立派な理屈をつけても、これは現実としてある。
悲しいかな見た目でランクをつけちゃう。
悲しいかな、親から虐待を受ける子どもは、顔がかわいくない場合が多いという調査結果もあったりする。
さらにいうと、病弱であったり、障害をもっている子どものほうが、健康な子どもに比べると、虐待を受ける確立が高いらしいんです。
ここで感情的になって
「そんなことはあるものか!」
と、怒ってもらっても困る。
さらにここでカン違いしてもらっては困る。
虐待を受ける子どもは、かわいくないとか、病弱であるなどと決めつけてはいけない。
ただ、現実として比較すると、その確率が高くなるというのは事実なんですよ。
これは子どもだけの問題じゃない。
大人社会であっても、カッコイイ人とそうでない人とでは、人気そのものが違う。
モテ方も違う。
多くの人は、それを実感しているから身だしなみに注意をしたり、お化粧をしたりするんです。
『不登校・ひきこもり・ニート』の人の中には、それが異常に気になってしまい、人前に出るのがいやだという人もいます。
それがひどくなってくると対人恐怖症や、醜形恐怖ということになってくる。
病気や病的な状態になっちゃったら、一人で解決というのはなかなか難しいので、病院にいって治療をしたほうがいい。
さてさて、日本人のほとんどが、多かれ少なかれあると言われている「対人恐怖症」については、日を改めて書くとして、基本的にいって他人は、自分のことをそれほど気にしていません。
自分を一番気にしているのは自分なんです。
自分を気にするっていうのは、間違っていないんです。
本当に自分のことを気にしていないっていう人は、実際すごく迷惑だったりします。
でも、自分を気にしすぎると、やっぱり困ったことになっちゃう。
そんなに気にしている自分のことだって、三日前に何を食べたかなんて、スッと思い出せないもんです。
ま、そんなもんですよ。
自分を気にし過ぎるもの、しなさ過ぎるのもほどほどに……ってことですね。
FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)