お母さんはもっと楽になった方がいい
『不登校・ひきこもり・ニート』に関して、お母さんが重荷を背負いすぎていると感じることがあります。
これは、お子さんが小学生から高校生とかに限らず、成人してからも、乳幼児のときからもです。
と、いうことで今回は、乳幼児を抱えたお母さんへのお話し。
いまだに、子どもが生まれてすぐに、託児所や保育所に預ける母親を、非難することってあると思うんですよ。
わたしの個人的意見を言わせていただくと、託児所、保育所大いに結構!
それどころか、託児所のベビーシッターさんなら私立の高校教諭以上の給与。保育所保母さんなら公立の高校教諭以上の給与があって当たり前だろうと思っています。
また、託児所・保育所はもっと24時間体制のところが増えた方がいい。
幼稚園もしかり。
だいたい、朝8時9時から、2時とか5時までしか子どもを預かってくれないところが多いんですけど、その時間帯ってお母さんにとって凄く中途半端。
正社員で働いていると、どうしても8時とか9時にしか返れないことだって、多いと思います。
これでは、専業主婦か一部パートタイマーのお母さん以外は、育児放棄しろって言っているようにさえ感じられるイジワルさですよね。
託児所や保育所のメリットは、お母さんが働ける休めるってだけじゃなくて、子ども同士、子どもどころか赤ちゃん同士が付き合って、人間関係の基礎を作る効果もあると思うんですけどね。
お母さん1人で育てていたんじゃ、現代社会はしんどすぎる。
専業主婦の方が、子育てに疲れてうつ病とかに、なる確立が高いと聞いたことがありますけど、何となくわかるような気がします。
お母さんが疲れてしまっては、子どもとのいい関係も保てなくなっちゃう。
子どもと、より良い関係を持ちたかったら、お母さんが楽できるようなシステムを利用した方がいい。
いまでも3歳児神話というのがあって。
「3歳までは家庭で母親の手で育てないと、その後の成長に悪影響を及ぼす」
という説が強くなりすぎると、お母さんにとって子育て自体が強迫観念になりかねないような気がします。
昔は、お母さん1人が育てていたといっても、ご近所さんや他の家族全員が、積極的に育児参加していました。
多産でたいてい兄弟の1人や2人くらいは、死亡さえしていたりします。
職場におんぶ紐で赤ちゃんを背負って働くことも、容認されていることが多かった。
現在は家事こそオール電化で、楽にはなっているけど、専業主婦は孤独。
地方や田舎でも、村社会は確実に崩壊しつつある。
でも、 “雰囲気”として、赤ちゃんや幼児を、託児所なんかに預けるのは、よろしくないというものが残っている。
これは、老人介護なんかもそうで、老いた親を他人に任せるのは、いかがなものかという“雰囲気”が、いまでもあります。
老人介護に関しては、近年になってようやくプロにまかしてもいいんじゃないかという“雰囲気”が生まれてきた。
老人介護と育児とは、全然違うものだけれど、負担が主婦にかかるということは一緒です。
お母さんは、もっと楽になっていいと思うんですよ。
肉体的にも、精神的にもね。
介護にしても育児にしても、お母さん以外の人が多いに手助けをしてあげるべきです。
お母さんも無理をしてはいけない。
多いに、甘えて怠けるべし!(笑)
無理をしないで、いろいろな人や施設、システムを利用した方がいいと思います。
そうすれば、『不登校・ひきこもり・ニート』に関しても、別な光りが見えてくるような……
そんな気がしますね。
FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)