人格は変えられるか?
前回『性格は変えられるのか?』いうテーマで書きました。
今回はさらに踏み込んで、『人格は変えられるか?』
というテーマで書きましょう。
その前に、性格と人格というのは、どのようなものかを知らないといけない。
せいかく 【性格】
(1)その人が生まれつきもっている感情や意志などの傾向。
「彼とは―が合わない」
(2)ある物事に特有の傾向や性質。
「事件の―を解明する」
(3)〔心〕〔character〕その人特有の行動の仕方、ならびにそれを支える心理的な特性。特に感情的・意志的な側面をいうことが多い。キャラクター。
じんかく 【人格】
(1)人柄。品性。
「―の修養に努める」「立派な―の持ち主」
(2)〔心〕
(ア)個人のもつ一貫した行動傾向・心理的特性。「性格」と同義に用いることもあるが、知能をも含めたより広義の概念。パーソナリティー。
「―特性」
(イ)自我として自己の心理的作用を統合するはたらき。
「二重―」
(3)〔倫〕 道徳的行為において、自由意志のもとに権利・義務・責任を担う主体。
「―主義」
(4)〔法〕 権利・義務を有する主体。また、その主体となり得る能力。自然人と法人に認められている。権利能力。
「―のない社団」
つまり、性格と同義に用いるが、より"広義"であり、人柄・品格・行動・知性も含めると解釈して良さそうです。
『性格は変えられるのか?』で書いたのと同じように、性格というのは、
遺伝と学習(経験)
であるということですから、『人格』は、『性格』プラス『学習』プラス『自らの行動をも含める』というものを形容した言葉でもあります。
さてさて、今回のお題『人格は変えられるか?』ですが、自らの行動を変えるというとこであれば、答えはひとつ。
人格は変えられる!
といえるでしょうね。
昔、ヒットした書籍に、『人格改造マニュアル』という本がありました。
その本の主旨は、
「人格を改造するには、向精神薬、睡眠剤、アルコール、カフェインをはじめ、合法違法脱法ドラッグを利用すれば、誰でもカンタンに人格を変えることができる」
と、いうものでした。
筆者のかたが、『完全自殺マニュアル』を執筆した人であっただけに、大ヒットした本でもあります。
答えからいえば、ドラッグを使えば、『人格』は、ある程度変えることが可能です。
わたしたちが、その実例をもっとも、身近に見ることができるのは、夜の繁華街で、フラフラしている酔っ払いですね。(笑)
普段は、マジメ一本である人や、人前では何も言えない人が、大声で歌い、ケンカを売り、女を口説き、悪口をいい、泣き、笑い、洟を垂れ、ゲロを吐く。
まさに別人のように振舞うその姿は、人格が変わったとしたか思えない所業をしてのける。
まあ、これらの所業をみる限り、人格を変えるのは、そう難しくなさそうです。あまり好ましくない意味でね。(笑)
酒や違法ドラックで人格を変えようとすることには反対ですが、統合失調症や、うつ病の人なんかは、医師からちゃんと処方された薬を飲むことによって、元気になれたりしますので、病気の方は“正しく服用”してほしいものです。
ただし、いい加減な医者による薬の乱用なんかは困ったものです。
薬はキチンと服用し、患者が医者を選択する必要も出てきますね。
さてさて、これからが本題。
薬や酒ではなく、それ以外で『人格』を、いかに変えることが可能であるかということです。
もちろん悪い方向ではなく、いい方向に、です。
難しいけれど、まったくできないと言うワケでもないんです。
なぜなら、あなたの周囲に、性格が変わったって言う人がいるでしょう?
人格が変わったって人までいるかもしれない。
その方法については、ほんの少しのヒント程度なら、言えるかもしれません。
長くなりましたので、そのヒントは次回にお書きいたします。
『FHN放送局』
巨椋修(おぐらおさむ)