他人の評価は大切です
『不登校・ひきこもり・ニート』の人たちって、自信がない人が多いんですよ。
他人の評価を、必要以上に気にする人も多い。
そして自己評価が低い人も多くいますね。
でもね、人間なんて、すべからく他人の評価を気にするように出来ているんです。
「人を“評価”しちゃいけない!」
って言う人がたくさんいるんですけど、その人だって人を評価しながら生活をしてるしね。
その人が、もし結婚していたとしたら、相手の人を「これなら結婚してもいいな」なんて考えてから、結婚するでしょ。
「この人は、70点くらいだから、まあいいか」
なんてね。(笑)
そして、結婚してからも、その評価が変わっていく。
「結婚当初は、70点だったけど一緒に生活するようになったら、実は50点だった」
とかね。(笑)
50点だと思っていたら、35点になり、15点になりしていくと、離婚ってことになっちゃう。
女性がお化粧するのも、他人の評価を良くしようと思ってるからだし、男性だって似たようなもんです。
保育園でも、小中大学校でも、会社でも、老人ホームでも、人は他者から何らかの評価を受けるんです。
その評価で、へこんだり、自信を持ったりする。
じやあ、自分の評価はどうかっていうと、
自分の評価は、そのほとんどが、他人によって下される。
ってのが、本当のところでね。
いくら自分のことを
「オレってホントにカッチョい〜」
「オレってホントにダメ人間」
なんて思ったところで、他人様がそう同じようにお考えになってくださるなんて 大間違い!
だから他人の評価が怖いというのは、ある意味当たり前なんです。
人の評価が怖いって言う人は、人から 否定 されてきた影響が多いからでしょう。
親に
学校に
社会に
友人に
異性に
否定され続けてしまったために、人と対するのが怖くなってしまう。
これは当たり前のことなんです。
親や学校の先生が、やってはいけないことに、子どもや児童生徒の人格を否定することがあります。
人はついつい、“教育”や“しつけ”という“名目”で“良かれと思って”子どもや児童生徒の人格を否定してしまうことが、少なくないんです。
さっき書いたように、自分を評価するのは、常に他人なんです。
その他人の中で、自分を教導してくれる人、心から頼りにしている人から、否定の言葉を投げつけなれると、深く傷付きます。
よく『不登校・ひきこもり・ニート』の人に対して、安易に「自信を持てよ」と、いう人がいますけど、否定され傷付いた人は、自信を持つことが出来にくいのも事実。
自信というのは、他人の評価と、自己評価の合致点ですから、本人が自信を持つためには、口先の「自信を持ちなさい」では、説得力がない。
スポーツなら、練習をしっかり積んで記録や結果を出す。
試験なら、たっぷり勉強して成績を残す。
そして、その結果や成績を、決して否定しないで、周囲の人がちゃんと評価し、本人の努力や結果をほめる。
本人も、満足する。
そこで、やっと自信が生まれてくる。
自己評価が上がってくる。
自己評価は、自分だけの力では上げることはできません。
他人の評価がとても大切なんです。
最後に、他人からの評価を高める簡単な方法をひとつ。
人の悪口を言わないで、感謝の気持ちを表すことです。
誰だって、感謝しないで拗ねてイジけてばかりの人を尊敬できませんから。
『FHN放送局』
巨椋修(おぐらおさむ)