ニート問題の本質とは
NEETとは
Not in Employment, Education or Training
直訳すると「就業、就学、職業訓練のいずれもしていない人」ということになります。
この言葉はイギリスで生まれた言葉なんですが、数年前日本に輸入され、日本流に解釈されて現代に至っています。
そしてこの問題に対して、関係者だの支持者の中には
「これは、現代の雇用の問題である。働きたくても働けない若者がおり、また、ワーキングプアなどもあり、すべて社会が悪いのである」
と、言う人もおります。
しかしこれは一部は当たっていますが、一部はハズれてる。
もっと言えば、NEET問題の本質からは大きくハズれていると言っても過言ではない。
なぜか?
NEET問題の本質は、「仕事がない・ワーキングプア」のみではなく、本質はそこではないからです。
仕事がないのであれば、雇用が増えればいい。
ワーキングプアなら、収入が増えればいい。
それで解決するのであれば『景気さえ良ければNEET問題は解決する』ハズなのです。
しかし、NEET問題の本質はそれだけでは一部しか解決しない。
現実に、魅力的で収入もある仕事があっても働こうとしない人が多くいる。
これが、この問題の本質。
この本質がわかっていないと、支援者なる人は、ほぼ間違いなく空振りする。
どこかの企業の人事や社長が
「よし、わたしが一肌脱ぎましょう!」
と、破格の好条件でニートの若者を雇っても、肝心の若者が会社に来ない。続かない。
そしてどうなるか?
「やっぱり彼らはダメだ。もう二度と雇わない」
となる。(笑)
いえいえ、笑い事ではありません。
だから、もしわたしがそういう奇特な社長さんとかがいれば、「やめておいた方がいいですよ」と、正直にいいます。
雇用する側としては、正社員だろうとアルバイトだろうと、それなりに使える人材に育てるには、そこそこの投資とリスクがいるわけですから。
さて、では問題の「やる気のない若者」をどうするかですが、それまた別の話し。
『FHN放送局』
巨椋修(おぐらおさむ)