起立性調節障害という病気


起立性調節障害(略してODともいいます)という病気があります。


起立性調節障害といっても、はじめて聞いた方もたくさんいらっしゃるかも知れません。


起立性調節障害』とは、自律神経失調症の一つで、寝ている状態から立ち上がろうとしたときに下肢に血液がたまってしまい、

・心臓の動悸が激しくなる貧血

・頭痛

・身倦怠感

・立ちくらみ

・食欲不振

・集中力低下

・頭痛・立っていると気分が悪くなる

・気分不良

睡眠障害

・失神

・イライラ感



などなどが起こる病気だそうです。



同時に、起立性調節障害は、朝起きられない、布団の中でゴロゴロとしている症状があるため、『怠け』と誤解をされ、そのために二次被害が大変多い病気でもあります。



二次被害としては



不登校

●親や教師から『怠け者』と、叱責されてしまう

●ときには、医師からも「気合いが入っていないから」と言われ傷ついてしまう。

起立性調節障害は、午前中具合が悪く、夕方くらいから元気になってくるために、周囲の人から誤解を受けやすい。

●夕方から元気になってくるため、どうしても夜が遅くなるという悪循環になりがち。

●学校が終わる時間帯に元気になってくるため、母親が周囲より「甘やかせている」「母親がちゃんと躾をしていないから」「子育ての失敗」などと、攻撃の対象になりやすい。




などなどがあります。



この病気は、小学校〜高校生といった思春期・第二次成長期に多くみられ、なんと10人に1人にこの症状がみられるとか。

つまり、決してめずらしくない病気であるにもかかわらず、ほとんど理解がないため、この病気にかかった子どもや、親御さんが、過剰な攻撃を受けたり、余計な苦しみを受けたりする病気でもあります。


お心当たりのある方は、小児科に相談してみてはいかがでしょうか?


また、NHKの福祉ネットワークにも取り上げられておりました。
参考になると思います。

福祉ネットワーク 「“なまけもの”と呼ばないで〜起立性調節障害の子どもたち」
【ネット配信中 】

http://www.nhk.or.jp/heart-net/video/


期間は6/2〜1ヶ月間の間だそうです。

この番組で取り上げられている【NPO起立性調節障害ピアネットAlice】さんとは、わたし自身もご縁もある団体です。

みなさんお元気かなあ。(笑)



FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)