絶望の中で希望を探せ!


わたしもパーソナリティとして参加している「オールニートニッポン」というネットラジオがありまして、それを主催しているNPOコトバノアトリエという団体が

『日本中退予防研究所』
http://www.stoptheneet.jp/


というものも立ち上げています。


なんでも、現在、年間に13万人以上もの人が大学・短大・専門学校等を退学しているそうなのです。


つまり5年で65万人以上の人が、大学・短大・専門学校などを中退していると。



そして現在、問題になっているニートの若者の3割以上が中退経験者が中退経験者であるとのこと。



「う〜ん……」と、思わざるを得ません。


また、帝国データバンクの発表では



「正社員の採用予定なし」が半数弱。

「非正規雇用者の採用予定なし」が6割近く

と、アルバイトの求人すらもなくなってきているという現実をみると


ますます「う〜ん……」と思ってしまいます。


ぼくは個人的に「超」が付くぐらいの楽観主義者なのですが、一年前なら、

「なんとかなるさ」

といえたことが、2年前あたりから言いにくくなっているのですよ。


しかし、現在の不況は、かなりハンパないもので、10数年前の「就職氷河期」でさえ、「あの時代は甘くて良かったよね」と言われるくらいにきついのです。


上記に述べたように、十数年前の就職氷河期の人たちは、正社員になれなくても、フリーターになれたのですから。



しかし、悪いことばかりを考えても仕方がありません。


不登校であっても、学校復帰をするか「高校卒業認定」の資格を取り、大学や専門学校等に進学することで、不登校であったという「ハンデキャップ」を取り戻すことが可能。


そして過去の例からみると、今回の東日本大震災で、日本経済はさらなる大打撃を受けるでしょうが、どんな最悪の不況もゆり戻しがくるとのこと。


つまり、景気というものは、上下するものですから、どこかでチャンスがあるはず。


いま『不登校・ひきこもり・ニート』系の人たちは、なるべく何らかのバイトなりを探したりして、社会経験を積んだり就職に有利な資格や勉強をしましょう。


これは、現役ニートやひきこもりの人にもいえることで、何もしないでいると、ただ人間が老化していくだけですから、その時間を自分に投資したほうがいいんです。


中には精神が疲れていたり、病んでいる人もいるでしょうけど、そんな人も、希望を探すためにも積極的に休養・リハビリをした方がいい。


どんなに絶望のどん底にいたとしても、希望の光が、必ずどこかにあるはずです。


しかし、多くの人は、光があっても、光から目をそむけてしまうんですね。


なぜか?


いまは、いまのどん底の方が楽だからです。


いまより良くなりたいなんて思うことが、面倒だと思っている場合が多いんです。



無理に……、とはいいません。


しかし、いまより良くなりたいのなら、絶望の中にいても、希望を探すべきでしょう。






不登校・ひきこもり・ニートを考える FHN放送局代表』
巨椋修(おぐらおさむ)