震災報道で心身が悪化する人がたくさんいます
地震直後のブログで、わたしは「少しテレビなどの地震情報から離れてみては?」といいました。
【2011-03-13 報道で心が波打つ人へ・・・】
http://d.hatena.ne.jp/fhn/20110313/1300012298
【2011-03-17 たまにはテレビやニュースの前を離れるのもいいかも 】
http://d.hatena.ne.jp/fhn/20110317/1300340781
悲しい報道や悲惨な報道、そして自分が何もしてあげれないことからくる罪悪感、被災者のみなさんの苦しみへの共感、報道からくる不安などから、自分も苦しくなってしまい、うつ状態になったり、夜眠れなくなる人、血圧が高くなったりする人が増えています。
毎日新聞が首都圏にいる医者252人をインターネット調査した結果にとりますと、「過去10日間で震災に関連すると思われる『心因的な病状悪化』が見られる患者」の有無を尋ねたところ、55%が「ある」と回答したといいます。
症例別では不眠32%、めまい22%、血圧上昇14%、うつ症状の悪化7%の順に多かったといいます。
またそのような症状が出るのは子どもよりもく年齢を重ねるほど高くなる傾向があったとのこと。
もしかしたら、大人が子どもになぐさめられている方も多いのかもしれませんね。
さらに、34%の医療機関で「強い不安の訴え」があり、向精神薬の処方が増えたたといいます。
不安の原因として「余震」(19.8%)や「悲惨な映像が繰り返される」(13.5%)などが挙がっています。
(※毎日新聞 3月29日(火)11時32分配信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110329-00000031-mai-soci より参考・1部引用)
そういった方々は、勇気をだしてテレビなどマスコミの報道から、一時に離れてみることもよい方法だと思います。
対処法としては、病院にいってお薬をもらうという方法もありますが、薬に頼らなくても、そういった報道にかじりついているような環境を変えることでも、かなりの効果が期待できます。
「悲しいから泣くのではない。泣くから悲しいのだ」
という言葉があるように、悲しい顔をして悲しい思いをしていると、その人はよりいっそう悲しさや不安が増してきます。
また感情というのは伝染するものですから、不安を持っていたり悲しい顔をしている人と一緒にいると、悲しさや不安は伝染してしまいますので、気持ちを切り替えて、前向きになるようにしましょう。
そして一緒にいる仲間や家族にも、
「落ち込んでいても何にもならないから、現状を認めつつ、自分たちにできることを、自分たちでやろう」
と語り合い、なるべく楽しいひとときをすごすようにしてください。
(※ちなみに、わたし巨椋修(おぐらおさむ)は、この原稿を書き終わったら、仲間と一緒にお花見に出かけます。 そこで大騒ぎをするのだ。(笑))
その方が、本人のためにも、周囲の人たちのためにも、日本経済のために、ひいては被災者の方々のためにもいいことなのです。
ただし、ムリはしないでくださいね。
うつ状態やうつ病になっていると、そういったこともできなくなってしまいますから、そういうときは報道から離れて、いまはゆっくりと休んでください。
FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)