失敗を認めるということ

前回、【失敗すればやり直せばいい。軌道修正すればいい】と、書きました。


しかしこれは、意外と難しいことなのです。


なぜか?


それは、自分の犯した失敗や、問題点を、自分でしっかりと見据えて、認めなければならない。


と、いうことが必要だからです。



これが


「問題と向き合う」


「ありのままの自分を見る」


という言葉の、本当の意味になります。



失敗を繰り返して来た人というのは、





「オレはこれまでずっとこの

やり方でやってきたんだ!」





と、思っています。


そのやり方を、改めないからずっと同じ失敗を繰り返しているわけです。





「これがオレの生き様なんだ!」





と、思っているかも知れません。


これらの事態は、具体的にいうと【子育て】や【生活】、【人生への向き合い方】などに、大きく現れてきます。


例えば、子育てなら、体罰などに対して



「自分はこうやって育てられてきたんだ!」


「自分はこれまで、こうやって育ててきたんだ!」



と、自分を育ててくれた親がやってきた(やられてきた)育児法や教育法を否定したり、自分がやってきた子育ての失敗を認めないといけなくなります。


これはつらいことです。


これまで、自分に都合の悪いことや、避けてきたこと、自分の欠点や悪いところをハッキリと向き合うということは、とてもつらいことです。


しかし、それを避けた場合、悪いのは自分じゃない。悪いのはすべて、社会や世の中、学校教育で、本人には責任がなく、自分で自分を変えることなどしなくてもいい。


ということになり、また、このあとに同じ失敗を繰り返し、問題はそのまま。


自分が困っている問題は改善されず、周囲にも迷惑をかけたままという状態から脱することはできません。


ただ、年齢を重ねて、歳をとっていくだけです。


あなたを変えるのは、世の中でも学校教育でもありません。


あなたの親ですらありません。


あなたを変えることができるのは、あなた自身だけしかいないのです。






不登校・ひきこもり・ニートを考える FHN放送局代表』
巨椋修(おぐらおさむ)