ひきこもりに出来る仕事はあるか

二ートやひきこもりの人が、よく思うことのひとつに


「人付き合いが苦手だから、自分の部屋でできる仕事があればと思ってます」


という場合がありますね。


確かに、自分の部屋でできる仕事ないわけではありません。

ただし!

賃金は、安いです。


昔、これらの仕事のこをと“内職”と呼んでいたんです。


内職、つまり主婦が子育ての合間を使ってやっていた仕事ってことです。


ニートやひきこもりの人が、そういった仕事をやろうとした場合、主婦が最大のライバルになる。(笑)


最近では、パソコンを使ったデータ入力などの仕事がありますが、これは人が余っている状態で、あまり仕事がない。それにやっぱり賃金は安い。やっとこ仕事を見つけても、時給で600円くらいって話しです。

だいたい、データ入力っていっても会社が募集しているのは、在宅でやるのではなく、会社にいってやるという仕事がほとんどなのが実態。

おまけに詐欺や悪質な業者がとても多いというのも覚えておいた方がいいでしょうね。


最近では、アフィリエイトとという方法もあり、注目を集めていますが、実際にやっている人の話しだと、一日中パソコンにかじりついて、月収数千円。すごくうまくやっている人でも、数万円と聞きます。

世の中に、そう甘い話しは転がっていないということでしょうね。


一時、『ネオ・ニート』とかいって、アフィリエイトとかで稼ごうなんていうブームもありました。


そのときアフィリエイトでネオ・ニートを目指すひきこもりやニートの人が何人かいて、ブログでその収支を発表している人がたくさんいいて、わたしも注目していたんです。

でも、元ひきこもりで成功した人は、わたしが注目していたなかではほとんどない。


わたしの知り合いだと、その人はめずらしく成功した人ですけど、それでもアフィリエイトで月に10万円くらいしか稼げていない。


アフィリエイトや、在宅だけで食べていくというのは、相当に難しいというのが実情のようです。


あと、在宅仕事で大切なのは、人間関係だったりもします。


たまに、「ぼくは人間関係が苦手だから、漫画家とか小説家になりたい」なんて人がいます。

漫画も小説も、わたしの本職ですが、確かにこのような仕事は、人間とあまり会わなくて済むという場合もあります。


しかし、編集者など数少ない対面者と、うまくやれないと決定的にダメなわけです。


つまり、対する人間が少ないだけに、もの凄く人間関係が大切になってきます。


これはすべての在宅仕事にも言えると思いますね。


あと、一番大切なのは、信用。


商品やお金にまつわることをするのですから、信用が一番大切です。


締め切りや納期、時間なんてものは、かなり厳しく考えておかないと、たちまち仕事がなくなってしまいます。


いささか厳しいことを書いていますが、在宅仕事で立派にやっている主婦もたくさんいらっしゃいますし、中にはすごい成功をしている人だっています。



ですから、ニートやひきこもりをやっている人の場合、自分にできる範囲のアルバイトなどを、外に出て少しずつでもいいからやってみるというのがよさそうです。


また、どうせやるなら、自分の将来にやりたいこと、将来なんらかのスキル(技術)を学べることをやってみるというのが、いいんじゃないでしょうかねえ。


技術じゃなくても、その職業や業界の習慣や感覚とかを学べるようなところを狙ってみるとかね。


そうやって少しずつでも、スキルアップとキャリアアップを積んで将来への安定収入を狙っていくというのが現実的であるかも知れませんね。




不登校・ひきこもり・ニートを考える FHN放送局代表』
巨椋修(おぐらおさむ)