がんばれ!がんばるな!
【がんばる】ということについて、お話ししようと思います。
【がんばる】っていうのは、決して悪い言葉ではなく、とても大切なことだと思っております。
しかし、ときとしてこの
【がんばるという美学】
のために、潰れてしまう人もいると思うのです。
わたしは【がんばる】という言葉は【がんばるな】とセットになって使われるべきだと思っているのです。
似たような言葉に【あきらめるな】という言葉があり、これも【あきらめろ】と一対になって使われるべきだと思っております。
極端な例を出しますと、
「ぼくの夢は、メジャーリーグでエースで四番バッターになって、同時に大相撲の横綱をこなしつつ、プロボクシングのベビー級チャンピオンになりたい。
ぼくは必ずやってみせます!
夢は信じて、必死になってあきらめずにがんばれば、必ずかなうと信じています!」
と、いう少年がいたとします。
たんなる少年の夢ならば、それでいいのです。
少年はそんな夢を見るものですから。(笑)
しかし、本気になって野球と相撲とボクシングの練習を【必死にがんばって】一日3時間ずつ練習をしたとすれば……
遠からず、少年の夢が破れるどころか体を壊すでしょう。
少年が超がつくほどマジメで融通がきかなければ、自分に絶望して自殺してしまうかもしれません。
これほど極端ではなくとも、ささいなことであっても、マジメな人ほど【がんばりすぎてしまう】ようです。
何ごとも、過ぎてはいけません。過ぎては。
【がんばる】と【がんばらない】はセットだと思います。
【あきらめるな】と【あきらめろ】もセットだと思います。
わたしたちはときとして
【がんばるという美学】
【あきらめないという美学】
の輝きにのみ、囚われてしまっているかも知れません。
どこかで手を抜いたり、サボったり、あきらめたり、捨てたりすることも、大切であるなあと、思ったりしております。
(と、仕事をサボりながら、この記事を書いてます。(笑))