助け合いのススメ
「この世はしょせん、弱肉強食」
え?
しょせんですって?
いえいえ、それは違います。
「この世は正しく弱肉強食」です。
これは人間界だけのことじゃない。
草木や微生物のような小さな生命は、より大きな生命の食料になる。
植物は、地中に根を張り、栄養を奪い合い
お互いの生命を次世代に残す為に戦っているのですよ。
植物にたかる虫たちもしかり、自分の生命を永らえさせるために、植物という他の生命を奪います。
ある種は、草木ではなく、異種の動物を喰らい、あるときは同種の生命を喰らう。
喰らい合いが、この世で生を紡ぐ唯一の方法であるのは、事実です。
つまりは殺し合いの世界
生きるためには、他の命を喰らわねばならない。
これが真実。
そしてね。
我々は、その奪い合い、殺し合いの風景を美しいと思うように出来ているんですよ。
例えば、四季の中でもっとも美しいとされるのは、春であったりします。
若葉が萌え、新しい生命の息吹を感じます。
新しい生命がいっせいに芽生え、花は咲き乱れ、動物にも子どもができます。
いっせいに新しい生命が誕生し、草木が萌えはじめるというのは、いっせいに種の生存をかけた闘争がはじまるということでもあります。
同種・異種を問わず、生き残りと自らの遺伝子を残すための、戦争の始まりです。
人間という生き物は……
そういった闘争や、戦争の季節を美しいと感じるものなのです。
あるいは、他の動物も美しいと感じているかもしれない。
春になると、花がいっせいに咲き乱れます。
植物にとって、「花が咲く」といは、どういうことか?
植物は、他の動物と違って、栄養を摂取する口が、地中に埋まっているのです。
我々が
「まあ、キレイ!」
と、鼻を近づける場所は、人間やその他動物にとっての、生殖器。
つまり、ちんこやまんこにあたるわけです。
つまり、我々は植物の生殖器を美しいを思っていたりします。
青春とは、性旬であります。
生殖活動のはじまりであり、芽生えであり、それは異性の奪い合いの季節でもあります。
何!?
奪い合いはよくない?
だったら、そうおっしゃる方々は、異性を平等分配するとよろしかろう。
わたしはそんなの嫌ですけどね。(笑)
世の中は、公平平等にはできていない。
そして世の中は、正しく弱肉強食。
もしこれを読んでいるあなたが、自分はどちらかというと、弱者であると思うのなら、生き残るために、何かを考えておいた方がいい。
弱者を助けたいと思うのなら、この現実をよくよく理解したうえ、現実をにらみながら、有効な手を打っていくことを考えた方がいい。
そしてしたたかになることです。
生き残る手段は、たくさんある。
弱肉強食といいながら、人と人は、手を組んで助け合わないと生きていけません。
思いやりがないと、他者の支持が得られないため、強者にさえなれません。
助け合いましょう。
思いやり合いましょう。
それが、弱肉強食の人間界を、生き抜く一番の手段だと思います。