生きづらさに対処する 1


現代日本ってね、表面的には豊かだけど、内面的には貧しくになっているんじゃないかって思うことがあるんですよ。

若者がなかなか希望が持ちにくい時代なっているようなね。

格差が世襲されるようになって、ワーキングプアになったら、なかなかそこから抜け出しにくくなってしまっていたりします。

いまの時代は「がんばればなんとかなる」「成功するもしないも、本人の努力しだい」なんて言えるのは、がんばれる環境の人であったり、努力できる環境である人であるということだったりします。

悲しいかな、がんばりや努力すら「がんばれるチャンスがある人」「努力するチャンスがある人」の特権になりつつあります。


そしてがんばっても、必ずしも結果が出るということはありません。


これが、高度成長期でしたら、日本中が右肩上がりで、中卒の人でも

「がんばったら、いつか社長になれる」

「努力次第で自分の店が持てる」

とか思っていました。

しかし、いまの時代では、がんばりや努力ですらチャンスや環境に恵まれないと、なかなか出来ないんです。


もの凄く現実的なことをいいますとね。

例えば……、例えばですけど、努力をしないで成功する確率が3%と仮定した場合、必死にがんばることで、その成功率は30%くらいにあがるかも知れません。

つまり、70%は、がんばっても成功しない時代であるのかも知れません。

しかしこう考えることもできます。


「努力することで、3%の確率が30%に激増するわけですから、やっぱりがんばったほうがいい!」


と、こう考えられる人は、自分の人生に希望を持てる人であるのでしょうね。


同じ状況下でも、どう感じるか、どう考えるかというのはその人次第

そして、どのように考えるかは、その人自身の過去からの学習結果でもあるんです。

いま、「生きづらい」と感じている人も、その感じ方、考え方は、自分自身で学習した結果なのです。


どうも、そのあたりに「生きづらさ」に対処する秘訣があるように思うのです。


次回は、そのあたりについて書いてみようと思います。


(つづく)


FHN放送局代表
巨椋修(おぐらおさむ)