不登校生は基礎学力と挨拶を


以前、仕事でブライダル業界への就職ガイドの記事を書いていたとき思ったことがあるんです。

企業から内定をもらった学生さんのインタビュー記事だったんですけど、ブライダル業界というのは、人気のある仕事ですから、そこそこの大学の新卒でも、なかなか通らないのです。

企業にしても、即戦力で使いたいので、何も知らない新卒はあまり採らない。

そこでほとんどの就職希望者は、就職活動をはじめる前に、大学に通いながら、同時に専門学校やセミナー、スクールに通います。

あるいは社会人経験を積んでセミナーやスクールか、高卒で専門学校を出て、就職試験を受けます。

で、筆記試験を含めた4次面接とか5次面接とかを通り抜けて内定をもらいます。

ぼくが書いた女子学生は、大企業に就職する学生の多さベスト50に入る大学で、専門学校の出て、6次面接まで行ってやっと受かったといいます。


かくのごとく、自分の好きな仕事に就くというのは大変な場合もありますね。


専門学校というのは、その職業のために学ぶ学校なんですが、おもしろいことに、専門学校を卒業して、希望の職業に就いた人はみな口を揃えていうんです。


「専門学校の勉強は役に立たない。実践とは違う」


これは、美容師や調理師、鍼灸師といった国家試験のための専門学校卒の人も同じようにいいます。




でも、実際は、その職業のための【基礎知識・基礎学力】を
学んでいるのですね。



国家試験がない時代ですと、子どものときから弟子入りして、ほとんど無給に近いような状態で修行していたわけですから。


まあ、美容師や鍼灸師も、専門学校を卒業して国家試験に合格しても月10万円以下の給料で、使われることも多く、これも修行ということで仕方がないのかも知れません。

大学の場合も、あまり職業教育というのはやりません。

でも、それぞれの【基礎知識・基礎学力】は、学ぶ・あるいは学んだと“される”わけです。



学校に行かない・行けない子どもの場合でも、中学卒業程度の基礎学力はあった方がいいですね。

それくらいの学力があれば、一般の本が読める。計算ができる。応用が効く。より自分を高めることが、できやすくなる。

高校卒業程度認定を受けて、専門学校や大学に進学をする可能性も高くなる。

自分の可能性を広げることができる。

いま、学力が低下が深刻な問題になっていて、いわゆる底辺高校の卒業生でも、九九ができない、二ケタの足し算ができないなんて人が増えているそうです。

まあ分数ができなくても、一般生活にはあまり支障ないし、九九ができなくても電卓があるからなんとかなる。

漢字とかは、多少書けなくてもいいから、ある程度は読めるようになっていてほしいですね。



あと、挨拶は大事。


「おはようございます」


といった挨拶に


「ありがとうございます」


といった感謝の意をいう習慣。


ちょっと失敗したときに


「申し訳ありませんでした」


という謝罪の習慣をつけておくと、人に好印象をもたれやすいものです。


特に、感謝の意と謝罪は恥ずかしがったり、プライドが邪魔して言えないという人が、結構たくさんいて、人生で損をしている場合が多くあります。


学校に行かない・行けない人でも、あるいはひきこもりやニートの人でも、基礎学力と挨拶をキチンとできているならば、将来の可能性が大きく広がってくることは、間違いないと思いますよ。