自分を変えたきゃ自己評価を上げよ!
●類は友を呼ぶという法則
『類は友を呼ぶ』という言葉があります。同じ意味で『類は類を呼ぶ』ともいいますね。心理学でコンフォート・ゾーンという言葉があります。コンフォートとは「慰め・気安さ・快適さ」という意味。
コンフォート・ゾーンというのはいってみれば「快適で気安い・安全な空間」ということになります。
どんな人でも快適な空間というのがあります。ひきこもりの人だったら1人で部屋にこもっている空間が一番快適であるのかも知れません。
1人以外であれば、気の合う人と一緒にいるときが一番快適な空間となります。
人はこのコンフォート・ゾーン、快適な空間を求めるわけで、だから『類は友を呼ぶ』ということになるのです。
●その人を知りたければ、その友を見よ
(荀子(じゅんし、紀元前313年? - 紀元前238年以降)は、中国の戦国時代末の思想家・儒学者)
中国の哲学者に荀子という人がいます。この人の言葉に「その人を知りたければ、その友を見よ」というものがあります。
これはどういうことかというと
・自分が好きな人の周りには自分が好きな人が集まる
・自分が嫌いな人の周りには自分が嫌いな人が集まる
・志が高い人の周りには志しが高い人が集まる
・不良の周りには不良が集まる
・世の中を住み良くしたい人の周りには世の中を住み良くしたい人が集まる
・ゲスの人の周りにはゲスな人が集まる
・優しい人の周りには優しい人が集まる
・不安を抱えた人の周りは不安を抱えた人が集まる
永遠に続きそうですのでこの辺でやめておきましょう(笑)。
しかしかくのごとく類は友を呼ぶのであり、その人が普段どんな人と好んで付き合っているかで、その人本人が透けて見えてくるのです。
●人の悪口を言う人ほど自己評価が低いわけ
さて今回のテーマは「自分を変えたきゃ自己評価を上げよ!」です。自己評価とは自分でする自分の評価のこと。
自己評価の高い人というのは、自信がある人、私は大丈夫と自己肯定ができている人、自分の人格を大切にする気持ち気持ちつまり自尊心がある人のことをいいます。自己評価が低い人はその反対の人のことです。
しかし誰しもが、自分を高く評価したいという欲望があり、同時に他人からも高く評価されたいという欲望があります。
そのため自己評価を上げるために、自己評価が低い人が攻撃的になったとき、ついやりがちなことがあります。それが
・他人を悪くいう
・他国、多民族を叩く
・政治・社会に責任転換する
といったことをやります。なんのために? 他を下げることによって、相手を自分と同じレベルか自分以下のレベルに下げるためにやるのです。
●悪口には麻薬のような快感があるので気をつけろ!
悪口をいうのに努力はいりません。『類は友を呼ぶの法則』で悪口を言う人の周りには同じような人が集まるわけですから、その仲間たちと「あいつはさー」とか「ちょっと聞いた〜」とはじめればいいだけのこと。
ただ、悪口というのは大変な快感をともなうのです。当たり前ですよね、相手の評価を下げることで自分の評価をあげているわけで、その場で友だちと一緒にワイワイと悪口を言っていれば一体感すらできます。こんなに気分のいいことはない(苦笑)!
ただしお気をつけあそばせ。あなたと一緒に悪口を言っている人は、あなたのいないときにあなたの悪口を言っている可能性大。だってそういう人が集まっているのですから。
そして自己評価が高い人ほど悪口を言わないのは、自己評価が高い人ほど他人の成功を我がことのように喜べるからです。だって嫉妬する必要もありませんし、自己評価が高く満足度の高い人の周りには自己評価が高く満足度高い人が集まるわけですから、悪口をいう必要もないのです。
●ネット社会といまの日本は悪口だらけ
(日本礼賛本嫌韓・嫌中しのぐ勢い? ブームの理由を探る - 毎日新聞 2015年2月25日)
(※「ちょっと怖いな... 最近の日本礼賛ブーム」より引用)
マスコミっていうのは、利益を追及する企業です。ではどんな情報を流せばその新聞・雑誌なりテレビ番組が売れるのか?
・一つは人々を不安にする情報
人間はお猿の時代から、災害に怯え、野獣に怯え、他の部族に怯え、仲間の裏切りに怯え、病気に怯えて生き残ってきました。ですから、現代人になっても不安を煽る情報にはものすごく敏感に反応します。よってマスコミは常に『正義の衣』かぶって不安情報を流すのです。
・一つは悪口・スキャンダル
・悪口についてはもう書いたからご理解いただいていると思います。スキャンダルも同様の効果があるのです。例えば、どこかのタレントが不倫しました。「キ〜! 許せない〜!」
どこかの元プロ野球選手が覚せい剤で捕まりました。「キ〜! 許せない〜!」・・・
で、そういった人たちの事件と、いったい許せないと憤っている人と、個人的にどんな関係があるの?
個人的には関係ない。でも叩かずにいられないっていうのは、悪口と同じ心理と快感があり「アイツは悪い。私は正しい。だから叩いてもいいんだ! むしろ叩くべきだ!」という心理があるのです。
かくのごとく悪口やスキャンダルには快感があり、麻薬のようにやめられなくなってきます。
最近のテレビ番組だと「すごいぞニッポン!」とか「日本礼賛!」っていうようなのが増えてますよね。これは悪口の逆の心理で自信を失った日本人たちが、ひな壇に座った外国人タレントたちが「ニッポンってスバラシイ国です〜」って、お世辞を言われて快感を得ているわけで、いかにいまの日本人たちの多くが不安感を抱き、自信を失っている表れといえます。
●ではどうやって自己評価をあげるのか?
自己評価をあげる方法の前に『自己評価』ってどこからやってきたものなのでしょうね?
まず自己ってなんでしょう? 自分自身のこと。他者や外界から区別して意識される自分。行動や意識の主体のこと。この自己なるモノが、自己を評価するのが自己評価。
で、自己なる人間というモノは、一人では成り立たないワケですよ。自己なるモノは『他との関係性』で成り立つ。
『他との関係性』とは何か? 自己以外のありとあらゆるもののこと。ありとあらゆるものですから、家族友人知人だけではなく、ペット、虫、あらゆる生物、あらゆる環境、地球、宇宙とあらゆるものとの関係性なのですが、そうなると壮大になりすぎるので、ここでは自己の近くにある多くの人や生き物や社会も含めた自然環境ということにしておきましょう。(まだ壮大かな(苦笑)?)
そういった多くの関係性の中から生れた情報の中から、自己という人が「私はこういう人である」と認識したものや、無理やり他者からの評価を押し付けられたものが自己評価なのです。
と、すれば、他者との関係性を良くするといいのです。
・なるべく悪口をいう人と付き合わず、相手の良い所を認め褒める人と付き合うと、おのずと悪口を言われなくなり傷つくことな少なくなり、良いところは認められ褒められるようになります。
↓
ゆえに自己評価が自然とあがってくるというわけです。
ではどうすれば、そういった人たちと付き合えるようになるのでしょうか?
●自分が理想と思える人のようにふるまえ!
心理学に『as if(まるで〜のように) の法則』という法則があります。
これは「自分がそうであるかのように振る舞えば、後から思想や感情がついてくる」という考え方です。
心理学者リチャード・ワイズマンの『その科学があなたを変える』によると、従来よくいわれていた「自分を変えるには、考え方を変えろ」という教えではなく、まず行動することで自分が変わるということなんですね。
具体的にいうと、自分が変わりたい人、自分がなりたい自分のように振る舞い、そういった言葉遣いをしていると、おのずと人は変わっていくということです。
人間には「コンフォート・ゾーン 快適空間」というものがあって、人の振る舞いが変われば、これまで付き合っていた人たちもおのずと変わってくるのです。
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巨椋修(おぐらおさむ)
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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。
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