自分なんかダメと思っている人へ

「自分なんかダメ」と思っている人って結構多いと思います。

「自分なんかダメ」と思っていると、いろいろな所で損をしてしまいます。

例えば、「自分なんかダメ」と思っていると、誰かがその人のことを認めているとしても、本人がそれを否定してしまいます。

どういうことかというと、誰かがその人を認めて、何か大切なことをお願いしたとしましょう。ところが、「自分なんかダメ」と思っている人は、自分のことをダメと思っているのですから、頼まれても、自信をもってその大切なことを受けることができません。

受けたとしても「失敗するんじゃないか？」「自分なんかでいいのか？　他に誰かふさわしい人がいるんじゃないか？」と、思ってしまうのです。

その大切なことは、何かのリーダーを頼まれることかも知れません。会社員なら、管理職に出世することかも知れません。恋愛なら、ステキな人から「付き合ってください」と交際を申し込まれたり、あるいは結婚を申し込まれることかもしれません。

しかし「自分なんかダメ」と思っている人は、それを否定してしまうのです。

無意識のうちに、失敗するようなことをやったりして「本当にこんな私でもいいの？」と、相手を試したりすることもあります。

そして、それでその大切な何かをお願いされたのが、中止になったり断られたり、あるいはその何かをやって失敗すると、「自分なんかダメ」と思っている人は、だいたい共通して次のように思います。

「やっぱりね」

と・・・

「自分なんかダメ」と思っている人にとって、誰かから大切なことをお願いされたとき、むしろ失敗したり中止になったほうが、安心なのです。

でもそれって、本人にとって、本当に望んでいることではありません。

やっぱり、人から何かお願いをされたら、立派に答えてあげたいし、「ダメな自分」ではなく「できる自分」でいたいはずなのです。

じゃあどうすればいいか？　いきなり「自分はダメじゃない。できる人だ」と、思い込もうとしても、現実的にはそうそう、できませんよね。

でもそれでいいんです。

「自分なんかダメ」でもいい。こう考えればいいんですよ。「ダメな自分でもいいじゃない」って。

何か大切なことを誰かにお願いされたら、「私、そんなに自信ないんで、困ったときは助けてくれますか？」って、逆にこっちからお願いすればいいんですよ。

だいたい「自分なんかダメ」って思っている人って、何かを頼まれたら、全部一人で抱え込もうとしてしまう傾向があります。

でも、実はできる人ほどお願い上手。だって、人間は群れで生きる動物で、他の仲間と協力しあって生きていくようにできているのですから。

だから、次からこう思ってください。「ダメな自分でもいいじゃない」って。

そうやって開き直って、いろいろやっていると、自然と“それなりの自信”がついてくるものですよ。

FHN放送局
巨椋修（おぐらおさむ）拝

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巨椋修（おぐらおさむ）は陽明門護身拳法という護身術＆総合格闘技の師範をやっています。

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