ペットの効能


●人はなぜペットを飼うの?

ペットブームというのは、年々盛り上がっているようで、ペット市場というのは、年間1兆2.000億円もあるそうです。

犬猫の場合、おおよそ年間にかかる飼育費用は、10〜15万円くらいと言われております。

このお値段が高いか安いかは、わかりません。


そもそもなぜ人間は、ペット、つまり異種動物を愛玩するのかというと、諸説あります。


例えば、犬の場合だと、ほとんど狼であった時代に、人間の周りで残飯等あさっているうちに、共生するようになったのではないかと言われています。

共生することで、犬は食料を、人間は、他の動物が近づくと吠えて知らせてもらえるというセキュリティーと、狩猟のパートナーとして、一緒に暮らすようになったのではないかと言われています。

あと、暖房用という説もありますね。抱いていると暖かいですから。


そういった実用的な関係だけでなく、やはり心の関係もあったと思います。


暖かいから抱くというだけじゃなく、抱いたり頭を撫でたりすることで、人間の心が落ち着くという効能は、原始時代からあったのではないでしょうか?



と、いうのは、犬の場合、猟犬や番犬といった実用として、共に暮らす理由付けが出来ますが、猫の場合はそれほどでもないんです。

猫はネズミを獲るといいますが、いくら獲るといっても1日に数匹です。

ネズミという害獣退治には、実用としてはあまり役に立たないんですよ。

じゃあなんで我々は、猫を飼っているかというと、やっぱり癒しとか、心の安定。


もっとあけすけに言ってしまうと


人は可愛がりたいから、愛したいから猫を飼うんです。


もうそれ以外の理由はない!(笑)



●人間はペットから癒しをもらっている

人類が猫を飼うようになって、約5.000年と言われており、犬はというと、はるかに古く1万5.000年前といわれていますが、人類の都市化や文明がすすむにつれ、


犬の猫化(笑)


が見られるようになります。


犬の猫化というのは、実用のために飼われるのではなく、愛玩用、つまりペットとして飼われるようになってきたという歴史があります。

これも、人間が犬を可愛がるために品種改良をしてきたという結果といえるでしょうね。


現代の日本人が犬猫を飼う目的というのはそのほとんどが、可愛がるため、つまりは、癒しを求めて といっていいでしょう。

現代日本では、犬の本能である

「あやしい人を見かけたらワンワン吠える」

という番犬としての役目さえ、ご近所迷惑として嫌がられるのです。

よって、犬も実用というより“癒し”のために飼われているといえます。


ではなぜ、ペットを可愛がることが、“癒し”になるのか?




●ペットは、孤独な現代人の友だちになり、相談相手になる。

人間というのは、動物学的に言えば、猿の一種なんですが、多くの猿は、他の仲間と交流することによって、精神的に成長していきます。

何らかの事情で仲間から、引き離された猿は、重度の精神病・神経症になることが知られています。

現代社会の、孤独になりがちな人間の仲間、友だちになってくれているのが、ペットと言えますね。



●ペットは、口答えしない話し相手になる

ペットを飼っているほとんどの人が、ペットに向かって、仕事の話しから他人の悪口まで、実に様々なことを話し掛けています。


その利点は、ペットにどんなに人の悪口を言おうと、つらい心情を喋ろうと、プライバシーの秘密を打ち明けようと、100%人にバレるということはない。


カウンセラーは、その仕事のほとんどが人の話しを聞くことだそうですけど、ペットはその仕事をやってくれるわけです。


さらにペットを撫でたり、抱きしめたりすることで、ストレスが相当解消されることがわかっています。

一番、わかりやすいのが血圧で、飼っている犬や猫を撫でるだけで、血圧が低くなります。

ある調査によると、ペットを飼っている人は、飼っていない人よりも病院への通院回数が、20%少ないという調査もあります。

高齢者や自閉症の人に愛想のいい犬や猫などを、会わせると心を開くということも多くあります。

いわゆるペットセラピーとか、アニマルセラピーというものですね。

これらがペットの効能ということでしょうか。


不登校・ひきこもり・ニート』の人たちの中にも、動物に癒されている人たちというのは、いるんだろうなあと思います。

中には、自慢のペットを公園で散歩させていると、犬や猫を介在して、友だちが出来ることもあります。

ある人たちは、そうやってペットをナンパ用具にしている人もいると聞きます。

つまり、ペットが出会いの機会になることもあるのでしょうね。



ただ、あまりむやみにペットセラピーや、動物を飼う事をオススメはしません。

動物の世話というのは、実に大変であったりしますからね。

それに動物好きじゃない人にとってはセラピーは逆効果になるでしょう。

ひとつ間違ったら、動物虐待にもなりかねない。

わたしは、動物好きほど、動物を虐待する可能性が高いと思っているくらいですから。


こう見えて、わたしは動物好きなんですよ。

小学校の卒業文集に、『将来の夢』というのでは、「動物をたくさん飼う」と書きましたし。(笑)

高校を卒業するとき、一番就きたかった仕事は、警察犬の訓練士だったりしました。

いまは動物は飼っておりませんが、そのうち余裕ができたら飼いたいですね。












FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)拝



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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。

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