第21回楽に生きて何が悪い『心を変えれば人生が変わる』

●三年前の法則

 わたし自身が名づけた法則で「3年前の法則」というものがあります。

 年齢性別関係なく、多くの人が「せめて3年前に●●をしておけば良かった……」と、ためいきをつくことを、わたしは何度か聞いてきました。

「●●」は、「英語」という言葉でもいいし「パソコン」という言葉でもいいんです。

 そうやってためいきをつき、その3年後にまた「せめて3年前に●●をしておけば良かった……」という。そしてさらに3年後……

 そして気がついたときには、もう寿命はあとわずかしかない……

 でも、たとえ死の3年前であったとしても、本当にそう思ったのなら、今すぐにその「●●」なるものをやり出せばいいのです。


 その行動が後の人生を大きく変えることになるのは間違いありません。

「あしたからやろう」という人は、一生できないのです。やるとなったら「いまから」なのです。

 まず行動をしてみる。行動を習慣化させる。習慣が変わればその人の人生は変わります。



●よい加減に生きるとは楽に生きること

 習慣というのは、一種の癖ともいえるでしょう。

「良い習慣」を身につけたということは、それは無意識にうちに行なってしまう「良い癖」を身につけたということでもあります。

 はじめは、多少ぎこちないことや、つらいことがあるかも知れませんが、癖化してしまえば、それはもう自然体となり、そのことをすることにつらいと感じることはないはずです。むしろ楽になっていることでしょう。

 何かはじめようと思ったとき、最初はどうしても肩に力が入ってしまうものです。

 しかし力を入れたままだと決して長続きはしません。『いい加減』とは『良い加減』のことです。

『良い加減』とは、バランスの取れている状態のことをいいます。



●力を抜くには力が必要

 わたしは、20年近く格闘技や武道を教えています。

 初心者に教えるときは、いつも次のような言葉を伝えます。



・力を出すためには、力を抜かなければなりません。


・力を抜くには力が必要です。


・力をつけるに筋肉痛がともないます。


・そして力がついてから力を抜くことを覚えます。


・つまりは、強くなりたければ、必ず筋肉痛をはじめとする痛みがともないます。


・初心者のうちは、練習中いつも肩に力が入っていますし、力の使い方もわかりませんので、普通以上に疲労が激しくなります。


・呼吸も苦しい。筋肉は悲鳴をあげ、精神的疲労もあります。


・しかし、それでもやめないで正しい練習を続けていくと、筋肉や肉体は発達し、本当の力がついてきます。


・本当の力をついたとき、人は余計な力を脱力し、本来持っている力を発揮するこができるようになるのです」



 実際、初心者のときから「力を抜け」と言われますが、そうそう抜けるものではありません。

 初心者のうちから、本当に力を抜いてしまっては、なかなか上達もしません。だから力が入ってもいいのです。それは仕方のないことですから。ただ力を抜こうと心がけるだけでいいのです。そうやっていると、少しずつパフォーマンスが上がってきて、やがて力が抜けている自分に気が付くことでしょう。

 人生や人間関係能力も同じようなものではないでしょうか?



●傷ついている人には鍛錬よりもリハビリ

 力をつけるために鍛錬が必要だとして、これは身体という意味でも精神という意味でも同じですが、すでに傷ついてしまっている人は、いきなり鍛錬などすべきではありません。

 これはケガ人や病人に運動をして鍛えろというのと同じで、そんな状態で鍛えれば逆に体を悪くしてしまいます。

 病人やケガ人は休養や治療、リハビリがまず大事。鍛えるのは体が治ってから。これは心や精神についても同じです。

 こころが傷ついたり弱っているときは、鍛えるより休養や治療、リハビリをすることです。



●皆様、良い加減で生きましょう

 
「よい加減」とは「良い加減」のこと。

何事もバランスが大切ということですね。

これを仏教では「中道」といい、儒教では「中庸」といいます。

 喜怒哀楽があるのが人生です。

 しかしどうやら、「喜」や「楽」だけという人生は、人間には歩めないようです。

 そこで大切になってくるのは「バランス」

 人生は、良い加減でいいんだと思います。



●まとめ
・ いま三年前に何かをやっていれば……と、思うなら、いまからはじめましょう。三年後に同じことを言わないために。
・ いい加減とは良い加減です。
・ 力を抜かないと力は出ません
・ 力をつけるためには筋肉痛のように、痛みがともないます。
・ 人生はいい加減でいいんです。





FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)拝



第3回 生きぞこないなう! テーマ『正義論 あなたの正義に気をつけろ!』 


第2回 生きぞこないなう! テーマ『諦め論 諦めちゃダメですか?』


第1回 生きぞこないなう! テーマ『フマジメ論 フマジメのススメ』

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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。

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