第2回楽に生きて何が悪い『いい加減のススメ』
●良い加減に生きましょう
ぼくはこれまで「生きづらさ」を抱えた多くの人と会ってきました。
「生きづらさ」を抱えた人というのは、文字通り「生きることがつらい」と感じている人たちであり、「生きることに不器用」な人たちが多いんですけど、この人たちには、ある共通点があります。
それは
・自己否定
・被害者意識(悪いのは、親、社会、世間、周囲の人のせいという感覚)
・ 加害者意識(わたしがいるだけで人が迷惑する)
・ オール・オア・ナッシング思考(生きるか死ぬか、敵か味方か、全てかゼロかといった極端な思考法)
などなどといったことなのですが、こういった人たちはおしなべて「いい加減」とか「適当」に生きることが下手なんです。
いい加減っていうのは「良い加減」のことです。
適当っていうのは「適して当たる」ということです。
決して悪い意味ばかりではありません。
●いい加減とは「良い湯加減」のこと
いい加減というのは、いいお湯加減のことだそうです。
「いい加減とか適当がいいなんておかしい! 何ごとにも徹底するべきだ!」
と、憤慨する人もいるかも知れませんが、何ごとも極端はいけません。
熱湯のお風呂に飛び込んでヤケドをするなんてバカみたいじゃないですか。(笑)
熱湯風呂に入ってヤケドして「やっぱり熱湯は良くない!」って次は、氷を入れた水風呂に入って今度は風邪を引いたりするなんてことは、やっぱりバカみたい。(笑)
こういった極端を行ったり来たりすることを「2極論」、「オール・オア・ナッシング思考」といいます。
心が不安定な人って、こんな極端から極端へと「心の振れ幅」が大きすぎる場合が多いんです。心が安定している人は、振れ幅はそんなに多くありません。
お風呂のお湯加減は、人によって好みがありますし、また同じ人でも熱いお湯が良い日もあれば、水風呂がいい日があるかも知れません。
そこらへんは、決め付けないで「いい加減」でいいんじゃないでしょうか? 人生だって同じだと思います。
「良い加減で生きる」というのが「楽に生きる」コツでもあります。
●まとめ
・ いい加減とは「良い加減」のこと、適当とは「適して当たる」ということ。決して悪い意味ではありません。
・ お風呂のお湯と同じで「ちょうどいい加減」がいい加減です。熱いのがいいからと熱湯でヤケドし、そのあと熱湯は良くないと水風呂で風邪をひくようなお風呂の入り方をしないのと同じく人生もいい加減でいいんです。
・ 「良い加減で生きる」というのが「楽に生きる」コツでもあります。
FHN放送局
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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。
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