日本はまだまだ自殺報道についての認識が甘い



日本はまだまだ自殺報道についての認識が甘いようだ。

いま世界では年間100万人、日本では3万人の人が自殺している。日本において死亡原因の7位が自殺である。15歳〜34歳の死因トップが自殺という事実もある。


自殺報道についてメディアがなぜ気を使わねばならないかというと、安易な報道は、いま自殺を考えていて迷っている人の背中を、ポンと押してしまうことがあるためだ。

いろいろな研究から、自殺報道からの影響で自殺の連鎖は、3日目でピークになり、2週間で横ばいになるという。


報道での自殺を連鎖を『ウェルテル効果』という・これは「若きウェルテルの悩み」というゲーテが書いた小説で、主人公はラストに自殺をしてしまう物語なのだが、この作品を読んだ人が影響を受けて、自殺する人が多くいたためにこのような名がついた。

ちなみにこの「若きウェルテルの悩み」による自殺の連鎖のため、数カ国でこの小説は発売禁止になっているそうだ。


最近、ある科学者が自殺をしてしまったが、報道各社は自殺報道の影響についてはあまり考えていないように感じてしまう。


報道関係の方々には、この内閣府が出している『自殺予防 メディア関係者のための手引き 2008年改訂版日本語版 』をじっくりと呼んでいただきたいと思う。



自殺は身近な人に強い影響を与える行為でもある。

遺された人は「自分は何もできなかった」と強く・大きく悲しみ、傷ついてしまうのだ。


もし自殺をしたいという衝動があった場合、相談機関等に電話なりをしていただきたいと思う。

全国いのちの電話ご案内

自殺予防総合対策センター





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巨椋修(おぐらおさむ)


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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。

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