魔王巨椋修(おぐらおさむ)からのメッセージ

ぼく、巨椋修(おぐらおさむ)は、ただいまひと夏限定のお化け屋敷で、お化け屋敷長という店長に近い仕事をしている。

といっても、あと一週間でお化け屋敷の期間が終わり、やがて元の作家生活に戻るのであるが、それはともかく、ぼくはお化け屋敷内で「魔王」と呼ばれている。

なぜならば、お化けたちを縦横無限に使いこなして、お客様を恐怖のどん底に突き落とすのがぼくの役割だからである。

そんな魔王巨椋修(おぐらおさむ)が、何気なくフェイスブックに書いた文章を、このブログに加筆してここに載せようと思う。

つまり「魔王からのメッセージ」だ。


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魔王巨椋修(おぐらおさむ)からのメッセージ






魔王巨椋修(おぐらおさむ)から人生の真理を聞かせてやろう。

人生はほんのささいな偶然の積み重ねなのだ。

交通事故に遭う奴を思い浮かべてみるといい。

その日の朝、もし何かにつまづいて、3秒歩みが遅れていたとすれば、そいつは事故に遭わなかったかも知れない。

もし3歩歩みが遅ければ、そいつは交通事故に遭わずに普通の生活を続けていたことであろう。


いいか覚えておけ!

いま生きているおまえはすでに運がいいのだ!


そして、これからどうなるかわからない未来を恐れるな!

もはや取り返せない過去というものにくよくよするな!

過去の失敗、屈辱はなかったことにするな! それはいまのおまえを作った事実なのだ。

過去を消すのは、いま現在の自分を消すのに等しいのだ。

覚えておけ! いまの自分があるのは、どんな屈辱的な過去であろうとその過去があるからなのだ!

過去の屈辱を「実はあれは素晴らしいことだったのだ」「必要なことだったのだ」「必然だったのだ」などとごまかすな!

本当は屈辱的なことなのに無理に「素晴らしいことだった」「必要なことだった」と心に嘘をついても、心の奥底ではそんなの嘘だと知っているのだ。

屈辱に対して嘘をつくと、やがてその反作用が出てくる。嘘をつき通すために嘘を重ね、やがて自分が信じられなくなり、他人しんじられなくなり、似たような屈辱をまた受け入れるようになったり、心が病んでくるのだ。

屈辱を受け入れるのはつらいことだが、それを受け入れてもう二度とそんな目に遭わないためにはどうすればいいのかと、考え実行する以外に、本当に気持ちが楽になることはないのだ。


そして今を楽しめ!

やがて今が過去になる。




by 魔王 巨椋修(おぐらおさむ)