自分に都合よく生きよ

不登校・ひきこもり・ニートの本当の問題とは

不登校・ひきこもり・ニート』を社会問題であることは間違っていないんです。

ただね、もっとコアな部分に入って行くと、「社会の問題」というより「個の問題」になってくると、わたしは思っているんですよ。


いま、『不登校・ひきこもり・ニート』を社会問題として取り上げているのは、彼らをスケープゴードにして、攻撃対象にしている部分が多くあるんです。




考えても見てください。


クラスに1人か2人、学校にこない児童生徒がいる。


でもそのこと自体は、クラスにとって大きな問題じゃないんです。



一人か二人児童生徒が来ないからといって、授業に支障があるわけじゃない。



本当の問題はね。




学校に行かない・行けない子どもがいることによって、苦しんでいる子ども、あるいは親がいることなんです。





不登校・ひきこもり・ニートが0%じゃないといけない社会はおそろしい

不登校・ひきこもり・ニート』問題を解決しようと思った場合、一番大切なのは、その苦しんでいる人を、苦しみから解放してあげることだと思いませんか?




1千数百万人いる義務教育を受ける年齢の子どもがいて、全員が学校に行かなければならない。



ただ1%でも学校に行かない子どもがいるのは許せない


そんな世の中の方がよほどおそろしい世の中だと思うのです。





日本の失業率は、4〜5%だと思うのですが、大人は全員どこかで働かなくてはならない。失業者0%の世の中じゃないといけない。



そんな世の中に住みたいと思いますか?



平成24年文科省発表によりますと、小中学校の不登校児童生徒はわずかに1.1パーセントです。失業率は4〜5%とという数字はむしろ、理想的なのかも知れない。






それを「これは問題だ。0%にしなくては!」と言い出す人の方がよほどおそろしい。







わたしは、これくらいの数字の方が安心できます。



ただし……






失業にせよ、不登校にせよ、それに苦しんでいる人がいるとすれば、それが一番の問題だと思っているのです。







だから、失業者や、ひきこもり、ニートを言われる人たち、不登校の人たちを責めるのではなく、そういった人たちを認める世の中になってほしい。




そういう世の中になると、『不登校・ひきこもり・ニート』の中で、社会に出て働きたい・学びたいという人たちもたくさんいるわけですから、そういう人たちにいま一度、学ぶ機会、コミュニケーションを学ぶ機会を与えるようなシステムが、いま以上に出来てくると思うのです。



しかしいま、そんな支援をしていいるところでも、中にはピントがズレているようなところあるように思えます。



●大切なのはひきこもりを引っ張り出すことじゃない

本当に大切なのは、ひきこもりを引っ張り出すことじゃない。




学校へ無理やり連れていくことじゃない。





いま、苦しんでいる人たちに対して、もし本人が望んでいるのならば、いま目の前にある苦しみからどうやったら、楽になれるのか?



社会というより、苦しんで悩んでいる個人が、あるいはその家族がどうしたら、幸せになれるのか?




が、一番大切なことだと思うのです。




だから、政治が変わる・行政が変わるというのも大切なんですが、現実的には変わるのを待っているよりも、その前に「個人が変わる・家族が変わる」ことの方が、より近道のような気がします。




あなたの人生です。

あなたの人生の最終責任者は政治でも、学校でもなく、親でもなく、あなた自身です。


何かを怨むより


何かを憎むより


あなたがいまできることを、少しずつ心がけていくことから、はじめてみれはいかがでしょう?


たとえば、ちょっとしたことに“感謝する”とかからでもいいかも知れませんね。



自分の人生の最終責任者が、政府でも学校でも親でもなく、自分自身だとすると、もっともいいのは「自分に都合よく生きる」ことだと思いますよ。


「自分に都合よく生きよ」ですね(笑)。













不登校・ひきこもり・ニートを考える FHN放送局』
巨椋修(おぐらおさむ)

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