映画『不登校の真実』を作って10年たちました

ぼくが監督した映画版『不登校の真実』が完成して、10年がたちました。

この映画は、元々ぼくの著書である書籍版『不登校の真実―学校から逃れる子どもたち』を原作に、富山県を舞台にして製作したものです。

ぼくにとっては初めての映画監督作品であり、低予算の自主映画であったにも関わらず、映画完成当時は、ワイドショーや新聞などで取り上げていただき、南は九州から北は北海道まで、全国100カ所以上で上映をし、またいまでも、たまに上映や上映とセットでぼくの講演などをやらせていただいたりしています。


※これは、完成当時読売新聞さんに取材をしていただいたものなのですが、写真に写っているぼくが、頭にバンダナを巻いているのは、映画製作でいろいろと苦労があったものですから、完成を機に心機一転、気分を変えるため、髪の毛を剃ってスキンへッドにしたためなのでした。

 このときは、新聞社さんやテレビのモーニングショーさんが取材にいらしていて、この新聞やテレビを観たという友人たちに大笑いされたものでした。(笑)


この映画が完成した2003年当時と現在を比べると、全国の不登校児童生徒数はおおよそ1万人ほど減っているようですが、不登校児童生徒の抱えている問題が、決して良い方向に向かっているようには思えないのですよ。

むしろ、より深刻化しているかも知れません。それは、不登校問題というのは、子どもだけの問題ではなく、家族も含めた日本社会全体の問題であり、10年前から比べてもこの国は、よりひどい貧困や格差問題、さらに虐待といった問題を抱えるようになっているからです。

映画を撮った10年前、まだ日本にはニートという言葉すら一般にはなかったのです。

不登校や若者の問題は、親や大人の問題をいち早く反映します。

不登校・ひきこもり・ニートの問題を何とかしたいのなら、まず大人社会の問題を解決することが必要でしょう。大人社会や親たちのストレスが苦しみが、子どもたちの心に反映されているのです。

そして同時に、当事者たちの苦しみや悩みに、「お前たちは怠けだ。甘えている」などと上から目線で語るのではなく、真摯に耳を傾けるべきでしょう。

大人が「生き心地良い」環境を作り、大人が日々楽しく暮らしていると、おのずと子どもの苦しみも軽減していくものです。

だから、まず親や大人がもっと「生き心地よく」「楽しい」日々を過ごさなくてはね。(笑)

ぼくはそう思います。






不登校・ひきこもり・ニートを考える FHN放送局』
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