貧困女子 5月号の『SAPIO(サピオ)』さんにコメントしました
小学館から出ている今月号の『SAPIO(サピオ)』に【男にタカる「貧困女子」が大増殖中!】という記事があり、コメントを求められたので、少しお答えしました。
『SAPIO』さんによると、年収125万円未満の女性を貧困女子というようなのですが、そういう女性の中には、給料が安いために生活に苦しく、男に奢られないと生きていけない人が急増しているらしいという記事です。
貧困女子なるものが増えているのは事実です。
元々、男性よりも女性の方が給料が低く、また、以前は男性が女性に食事等を奢るのが当たり前という時代が長く続きました。
それを変えたのが“失われた20年”といわれるこの不況です。
就職難民という言葉が生まれ、男性も女性も正社員となるのが難しくなり、さらに、08年に起こったリーマンショックによる景気後退が拍車をかけました。
これらの不景気は、男女間の交際にも影響を与えました。
不況がくる以前だと食事等は男性が出すというのが当たり前であったのが、いまやデートでも割り勘が当たり前といった時代になってきているようです。
COBS ONLINEのアンケート調査によると、デートの割り勘の割合は
http://news.mynavi.jp/r_career/level1/yoko/2011/05/post_922.html
【男性】
割り勘にする……44.1%
割り勘にしない……55.9%
【女性】
割り勘にする……57.3%
割り勘にしない……42.7%
と、約半数は割り勘デートとなっているようです。
そんな時代ですから、今月号の『SAPIO』さんの記事のように、【男にタカる「貧困女子」が大増殖中!】というものが出てくるのも無理からぬことかも知れません。
つまりそれだけ、女性にタカられる男性に経済的余裕が無くなっているという証明かも知れません。
経済的に余裕があれば、女性から「ごはん奢って〜」と言われると、鼻の下をなが〜くしてしまうのが男というもの。
しかし、経済的余裕がなければ、女の子たちの要求に答えてあげることもできません。
昨今よく言われる男性の草食化も同じで、経済的に自信がなければ、どうしても異性に消極的になります。
これは女性もそうで、経済的に余裕がなければ、いい服や化粧品が買えず、それが自信喪失や、ひきこもり傾向に繋がることがあります。
不登校・ひきこもり・ニートといった問題も、景気や不況と大変深い繋がりがあります。
不登校が劇的に増えたのは、90年代のバブル崩壊後からであり、ひきこもりも同様。ニートという単語が使われるようになったのも、2000年代に入ってから。
つまり、日本社会が経済的に悪くなることにより、日本人全体が自信を失ってしまった結果とも言えそうです。
そして、流行やブームは、良くも悪しくも子どもや若者から現れるもの。
不登校・ひきこもり・ニート問題を良くしようと思うなら、日本全体の景気を良くするのが一番ということもいえますね。
そして、貧困女子から「奢って〜」と言われて困っている男性がたくさんいるからこそ、雑誌に【男にタカる「貧困女子」が大増殖中!】という記事が出てくるようになるわけです。
こういう記事の中には、貧困女子を責めているように見えるのですが、実のところ男性たちの悲鳴であり、そして日本全体の悲鳴であったりするのです。
『不登校・ひきこもり・ニートを考える FHN放送局』
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