学校やスポーツ界における暴力と隠蔽の伝統


大津のいじめ自殺事件、そして大阪の体罰自殺事件に続き、こんどは女子柔道のオリンピック強化選手たち15人が、自分たちの監督を告発するという事件が起きました。


なぜ、こんなことが起こるのか?


学校やスポーツ界では、体罰と称する暴力や虐待が伝統としてあるからです。


それは伝統ですから、暴力や虐待を行っている人たちは、表向きはともかく、ホンネのところで「自分たちもそうやって育ってきた」「そうやって教わってきた」と、自分たちがやっていることは間違っていない、もしくは大したことではないと思っているのです。


そう思っていますから、自分のみならず、他の人が学校やスポーツの指導でやっていても、「それが当たり前」だと思っているわけですから、当然、こういったことはなくなりません。


そして、そのようなカタチで暴力や虐待を受けた人も「自分が悪いからされた」と、思い込み、そして自分が指導する側になったとき、同じことを行うようになります。

つまり、暴力や虐待の負の連鎖が起こってしまうわけです。


しかし現代では、「体罰はいけないこと」とされていますから、体罰という暴力や虐待が表ざたになったとき、教師や指導者たちは、それを隠蔽しようとします。


大阪の体罰自殺事件は学校と教育委員会ぐるみで、女子柔道の体罰事件は全日本柔道連盟ぐるみで隠蔽が行われていました。


いまや学校やスポーツ界では、体罰という暴力や虐待の行為が伝統となっており、それが発覚したときに隠蔽をするということも、伝統となってしまっています。


しかも、その隠蔽は、児童生徒を守るためではなく、暴力と虐待を行使した教師や指導者を守るために行われているのです。

これらの悪しき伝統をなくすには、「なぜ体罰がいけないのか」を教師や指導者、そして保護者も児童生徒、選手など全員が、よくよく理解しなくてはいけません。

しかし残念なことに、なぜ体罰がいけないかが語られるより、「規則でいけないといわれているから」程度のことしか多くの教師や指導者は思っておらず、そのため、体罰という暴力と虐待は、これからも、隠れて続けられる可能性があります。

この悪しき伝統を改善するためには、教師や指導者、保護者に対して、体罰はなぜいけないのかということを、理論的に再教育する必要があるかと思います。




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