マイナス思考も大切に


現代社会というのは、極めて複雑で、ストレスを溜め込みやすい時代です。

そういう時代だからこそ、プラス思考(ポジティブ・シンキング)で、自分を盛り上げていこうとします。

「うつむいてはダメ、上を向いて歩こう!」

と、思うのはいいのですが、人間はいつも上ばかり向いて歩いていくというのは、ちょっとしんどい。

人っていうのは、たまに上を向いて、たまにうつむき加減に歩くぐらいがいいんじゃないかなあと思ってます。

と、いうか無理やりなプラス思考はちょっとアブナイなとも思ってます。

もちろん、強すぎるマイナス思考っていうのもつらいものですけどね。


ぼくは結構前から同じよなことをいっていて、たとえば

『うつ病の研究 3 無理なポジティブシンキングはやめよう 』

『プラス思考とマイナス思考3 無理なプラス思考は危険である!』


実は、これまで無理やりプラス思考になろうとして、かえって傷を深めてしまった人をたくさん見てきました。

健康で強靭な精神を持っている人は、それでも何とかなるのかも知れませんが、『不登校・ひきこもり・ニート』系のような心に傷を持っていたり、心が疲れている人は、かえってしんどくなってしまうみたいなんです。

というか、無理やりプラス思考をしてかえってダメになっていく人がほとんどであったように思います。

人間、プラス思考でいるっていうのもいいことなんですけど、同時にマイナス思考も大切にしてあげてほしいなと思います。

マイナス思考っていうのは、過去に経験した警戒信号なようなものでもあります。

警戒信号って大切ですよ。

それにマイナス思考が【うつ状態】であるとしたら、プラス思考は【躁状態】なんです。

躁うつ病の場合、大失敗をやらかしてしまうのが【躁状態】のときです。

どちらにしても極端はよろしくない。

いまの時代は、マイナス思考になってはダメみたいな気風があるけど、どちらも大事。

プラス思考ばかりで疲れてしまはないように、マイナス思考も大切にしてやってくださいな。



FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)