誰のための教育か?

「誰のために教育はあるのか?」

と問われたとき、答えの多くが


「子どものため」


と、いうものになるのでしょう。

しかしそれは表向きのこと。


政府や文部科学省、行政にすれば「国家に有益な人材を養成する」であり


親にすれば「子どもの将来のため」


一方、教育を与える側にとってみれば、「児童・生徒」はお客さまということになるのでしょうか?


ある小学校では親から、


「給食の時間に、子どもに『いただきます』と言わせるとは何ごとか! 子どもは金を払って給食を買っているのだから、教師が生徒に『ありがとうございました』お礼を言ってから給食をはじめるのがスジである!」


と、クレームをつけ、それからその学校、いえ、その学校だけではなく、給食の前にみんなで「いただきます」と、いわせない学校があると聞きます。


絵に書いたようなモンスター・ペアレントですが、その親のクレームを受け入れた学校も学校です。


教育の目的も手段も、親、国家・行政・各民間の教育機関によって、それぞれあると思うのですが、常に「何のための教育か?」「誰のための教か?」と、いうことを問い直し続ける必要があるかと思います。


このページで答えはいいません。


皆様がそれぞれにお考えくださればと思います。




不登校・ひきこもり・ニートを考える FHN放送局代表』
巨椋修(おぐらおさむ)