夏休み明けがひとつのカギ


わたし、巨椋修(おぐらおさむ)は神戸生まれの大阪育ちでございます。

で、ふと我がふるさと、大阪って不登校とか多いんじゃろかい?

と、思って調べてみました。

どうやら多いみたいですね。

しかし、不登校児童生徒の出現率は減っているらしいのです。

2006年8月11日の読売新聞によると以下のような記事が載っていました。



大阪府は、全都道府県で不登校児が最も多いが、中学生は8258人で、前年度より466人減った。


その理由の一つとして、大阪府教委は、小学校での“予備軍”に注目したことを挙げる。

中学校1年から不登校になる生徒の半分以上が、小学校時代から欠席が目立ったり、登校しても保健室で過ごす「保健室登校」をしたりと、不登校の兆候を見せていたからだ

統計に表れない子供たちにも目を向けたわけだ。


こうした子供たちを中学校入学時に把握しておき、数日間欠席するなどの兆候が出たら、すぐにチームを組んで、どういう支援が必要かを検討する体制を取るようにする。

府教委では、市町村教委を通して現場にこう指導した。

さらに、不登校の多い中学校を対象にして、緊急対策事業として地域の人たちに「不登校支援協力員」を委嘱、家庭訪問などをしてもらった。

こうしたきめ細かい対策が功を奏したと見られる。


実は、小学校時代にすでに兆候が見られるという傾向は、国立教育政策研究所が3年前にまとめた「中1不登校生徒調査」ではっきり表れている。

小学校で不登校傾向のある子は、中1の当初から欠席が目立ち、経験がない場合は、夏休み明けがカギを握るという結果が出たのだ。】

これは06年の記事で、現在の記事ではないので念のため。


さてさて、この当時の大阪府では、『不登校半減政策』なるものがあって、大阪府不登校減少はその成果であったのかも知れません。


おもしろいもので、その『不登校半減政策』に反対するフリースクールや『親の会』などもありまして、わたしにはどちらが良いのかは断じかねるところがあります。


と、いうよりわたしの意見をいわせていただければ、


「子どもが自殺を考えるほど傷ついたりしてまで学校に行く必要はないけど、行けるものなら行っておいたほうがいいよ」


というようなものです。


ただ、不登校は、中学生になると急激に増えるというのは事実であり、小学生時代に学校を休みがちな子どもは、中学生になってから不登校がはじまるというのは、注目したいところですね。


あと、もうひとつの注目点。

夏休み明けがカギを握る

と、あります。

どういうことかといいますと、

【夏休み明けから不登校がはじまる】というパターンと、それまで不登校だった児童生徒が、【夏休み明けから学校に行くようになる】というパターンがあるということです。


これまで不登校だった児童生徒にとって、長期の夏休み明けは、再出発しやすい時期なんですね。

逆に、夏休みの昼夜逆転の習慣が、9月になってもそのままになってしまい、学校に行かなくというパターンもあるようです。

わたし個人的には、夏休みくらいダラダラとしていていいのではないかと思っております。

だって休みなんですから。(笑)

9月になって元気に学校に行けるようになればいいじゃない。

ってノンキに考えているわけですが、ま、たしかに夏休み明けは、ひとつのカギを握っているとはいえるでしょうね。




不登校・ひきこもり・ニートを考える FHN放送局代表』
巨椋修(おぐらおさむ)