不登校その後の現実6 ニート・ひきこもり
さて、「平成21年版 青少年白書」の中学校不登校生徒の緊急調査によると中学校卒業後約4年が経過した現在で、
・「学校に行っている」と回答した人は約4割(39.4%)
・仕事をしている」(26.6%)
・「仕事にはついておらず,学校にも行っていない」(16.5%)
という結果になっております。
これを中学不登校ではない同年代の人と比べてみると総務省の就業構造基本調査(平成19 年)では
仕事も通学もしていない人の割合は、わずかに2.3%
と、かなり大きな開きがあります。
そして何より注目すべきなのは
中学不登校児が中学卒業4年後になると、100人中16〜17人、6人に1人がニート・ひきこもりになっている。
という事実。
(ま、その中には浪人中だの、お休み中の人もいるのだろうけど)
もっといえば、東京都が08年に発表した調査によると、ひきこもり者の35.7%、つまり3人に1人は「不登校経験者」であるという結果が出ています。
また青少年白書の調査によると、中学不登校で高校に行った人も、4人に1人は高校中退をしているという調査結果となっています。
つまり、不登校経験のある人は、将来ニート・ひきこもり(これはつまり失業者・無業者ということでもある)になるリスクが高く
高校を中退する確率も高い。
ということが浮き彫りになっています。
さて、そこまでは、ある意味予想通りの結果。
問題は、過去ではなく、現在と未来をどうするかということです。
過去を振り返ってクヨクヨとすることよりも
まだ起きてもいないことを恐れてオロオロするよりも
いまなすべき事をすることです。
あしたからじゃダメですよ。
いまから
この瞬間からです。
FHN放送局代表
巨椋修(おぐらおさむ)