不登校その後の現実5 就職
さてこれまで
と、なんやかんやと述べてきました。
中学不登校の場合、その進路は大きく三つに分けられます。
1、進学
2、就職
3、プー太郎(ニート)
すみません。赤字で強調してしまいましたが、今回のテーマは中学不登校卒業生徒と、ニートについてではなく【就職】についてです。
まず、政府発行の『青少年白書』によると、中学不登校生徒が卒業4年後にどうしているかが出ています。
その内訳は
「学校に行っている」と回答した人は約4割(39.4%)
「仕事をしている」(26.6%)
「仕事にはついておらず,学校にも行っていない」(16.5%)
というものです。
「学校に行っている」という人は、高校から大学や専門学校に進学している人や、高校を留年している人、中退してまた入り直している人がいるようです。
「仕事をしている」人の場合、
正社員は、28.9%
契約・派遣社員5.3%
パート・アルバイト57.9%
という結果になっています。
ちなみに一般の高校卒業者で就職希望者の就職率は、平成17年3月卒業者で91.2%となっています。
(参照; http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/05010501/002.htm)
中学不登校の人で「仕事をしている」人の場合、その過半数がパート・アルバイトなど非正規雇用となっています。
もっとも、この調査は、全国の平成16年度中に、中学校第3学年で不登校であった人のうち【480人】に調査票を送付し、【109人】から回答を得たものといいますから、アンケートに答えてくれた人が、たった5分の1しかいなかった結果でもあります。
ある意味【アンケート郵送する気になった人のみ】が答えたともいえるのですが、はたして、【実数】はどうなっているのでしょうか?
わたしの個人的意見では、このアンケートより【良い】というものではないような……
いえいえ、統計数字に良いも悪いもありません。ただ、関心のある方の参考になればと思います。
さて、次回は、中学時代不登校だった人のうち、6人に1人以上の割合で出てしまうという【ニート・ひきこもり】について述べましょう。
FHN放送局代表
巨椋修(おぐらおさむ)