幻覚と恐怖映画について


どうも巨椋修(おぐらおさむ)です。

ぼくは今年の夏に、友人である映画監督の麿さんと、短編ホラー映画祭の主催をやるのですが、麿監督と組んで、短編の恐怖映画も撮る予定です。

これはぼくが監督ではなく、シナリオを書いて麿監督に撮ってもらう作品なのですが、ホラー作品ですから「幽霊」や「ストーカー」なんてものを絡ませて書かせてもらいました。

麿監督は、映画作り以外にも精神科の薬物療法の薬剤師さんでもあり(この資格はなかなか大変で、資格更新のときに大量の症例をまとめてたり、学会の発表なども必要らしい)いろいろと打ち合わせをしていたとき



幽霊というのは、その多くが見間違えであったりするが、中には幻覚や幻聴である場合も多いのではないか」


統合失調症をはじめ、多くの精神疾患には幻覚や幻聴がある。中でも【幻聴】はとても多いのだが、【幻視】は比較的少ない」


「【幻を視る】ということは比較的少ないが、【誰かに視られている】という幻覚は多くあるようだ」


「幽霊をよく視る人は、UFOもよく視るようだ」


「幽霊やUFOをよく視る人に多いのは、子ども時代に虐待経験や、いじめ被害、大病、あるいは何らかのさみしい思いをした経験がある」


統合失調症などの幻覚・幻聴は、【殺してやる】とかのマイナスな言葉や悪魔的な言葉が多いが、それは他人には聞こえないが、その人本人の頭の中では【現実に聴こえている】ので、バカにしたりしてはならない」



などといったことを話し合っておりました。

中には前回に書いたミュンヒハウゼン症候群のように、「自分が特別視されたいための虚言」や、「自分で作った妄想を、自分で信じてしまう」なんてこともあるようです。

ぼくは「幽霊はいない」などというつもりはありません。

またUFOはないなんていうつもりもありません。

それらのことを視たり聴いたりする人すべてが幻覚であるともいいません。

ただ、少なくとも幻覚を視たり・聴いたり・感じたりしている人は、嘘をついていない限り、その人にとって幻覚は本物であり、そして精神的疾患の幻覚の多くは、そのネガティブなものが多く、その人の不安をあおり、恐怖あるといいます。

願わくば、そういった苦しみから逃れてほしいと思っています。



そういっているぼくは、わざわざ恐怖をテーマにした自主映画を作って、人を怖がらせてやろうとしているのですから、人間とは変な生き物ですね。(苦笑)


FHN放送局代表
巨椋修(おぐらおさむ)