自立とはなにか?

自立『不登校・ひきこもり・ニート』についてよく語られることに、『自立』という言葉があります。

『自立』に関しては、いろいろな解釈があると思いますが、その代表的なものに


「自分が働いて稼いだお金で生計を立てる」


というものがあるでしょう。

まあ、とりあえずこの場では、「自立とは自分が働いて稼いだお金で生計を立てること」と、定義しておきましょう。

これは、専業主婦とて変わらない。


専業主婦は、夫と生活のための分業をしているわけですから、やはり「自分が働いて稼いだお金で生計を立てている」ことになります。



さて、『不登校・ひきこもり・ニート』の不安は、「自立できるか?」というものなんですけど、答えはカンタンです。


働いて稼げば、自立できる。

それだけのことです。

あるいは、家事などを手伝って、お小遣いをもらうでもいいし、それも難しければ行政や、そういった支援団体の協力をしてもらって、生活をしていくというのでもいいのです。


だけど、それに不安を持つ。

それができない場合もあるでしょう。

こういう場合は、できることからやる。

とにかく何でもいいから、できることからやることですね

その中には、病気なら治療をする。

というのも入りますし、心が疲れているから、1時休養するというのも入ります。

気をつけたいのは、必要以上に焦らないこと。


無理をしないことですね。

サポート機関があれば、積極的に利用する。

人間ひとりでは、正しい判断ができない場合もありますから、そういう事にくわしい人に助言など受けながら、対処していけばいいでしょう。



もしその人が、自立をしたいと願っているのなら、なるべく避けたいのが、悩んだまま、その場に立ちすくみ続けるということでしょうね。



こういった問題は、本人や家族、周囲の人が、困っている場合に問題になるわけですから、本人や家族、周囲の人が、困っていなかったり、迷惑にも思っていなければ、一生立ちすくみ続けるのは、本人たちの自由というものと言えましょう。


では、具体的になにをすればいいのか?


これは、その場合場面にも変わってくるのですが、『不登校・ひきこもり・ニート』の多くの人は、人間関係が苦手であったり、自分の評価が、正しくできていない場合があります。

そもそも、評価なんていうものは、自分で評価できないものなんですよ。

評価をするのは、自分ではなくて他人が評価するんです。

よく聞くのが

「わたしはダメ人間だ」

とか

「もう手遅れだ」

とか言うのを聞くのですが、それはあなたひとりが判断してもそれが正しいとは限らない。

「わたしは、本当はスゴイんです」

とかナルシズムにひたってみても、それが正しいとは限らない。


だからこそ、多くの意見を聞く必要もあるわけです。



また、『不登校・ひきこもり・ニート』の人の中には、一発逆転を考える人がたくさんいますね。

一発逆転を空想して、一気にみんなを見返してやる!

みたいな。

これは、あまり現実的とは言えません。


もし、本気で自立を考えているのなら、一歩一歩手探りで、試行錯誤を繰り返すのが、一番の近道といえます。

別に、『不登校・ひきこもり・ニート』じゃない人だって同じように、手探りで試行錯誤を繰り返しているわけですから、人生というのは、そういうものだと思っておいた方がいい。

そうやって少しずつやっていけば、きっとうまく行きます。



今回は経済的な自立を中心に書きましたが、自立には経済的な自立だけではなく、『精神的自立』もあることをお忘れなく。



FHN放送局代表
巨椋修(おぐらおさむ)