心と体はひとつである

不登校・ひきこもり・ニート』の多くには、ある共通点があります。

むろん、すべてというわけではない。

あるいは、その親もこの共通点を共有している場合もありますね。



その共通点とは何か?

【病気がちであり、体が弱い】

ということが、共通しているように見受けられるんですよ。

中には、スポーツなどの選手もいたりするんですけど、どこか根本的なところが虚弱といった感じがします。


「病気のほとんどは、患者の【心】が原因である」


といった医者がいたそうですが、あながちデタラメだとは思えません。


ぜんそくアトピー、アレルギー、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、下痢、嘔吐、便秘、高血圧、狭心症脳梗塞、脳溢血、過喚気症候群、自律神経失調症、頭痛、円形脱毛症、腰痛、肩こり、倦怠感……


ありとあらゆる身体的病気の原因が、心の状態によって引き起こされる場合が少なくないんです。


心に鬱屈がたまる。

忘れようと、お酒を過ごす、翌朝起きられない、お腹の具合がよくなく下痢を起している……

そのため、仕事に集中できない。上司の怒られて落ち込む、忘れるためにまた夜にお酒を過ごしてしまう……

なんていことは、みなさんも経験があるかもしれない。


あるいは、心に鬱屈がたまる。

とても心が耐えられない。


そこで肉体に不調をいうシグナルを出すことによって、危機を乗り越えていこうとする。



こういった心の状態から、病気の症状が出ることを“心身症”といいます。


ただし。


前述した病名は、心身症が原因でなくても、発症する病気ですから、病気の原因が必ずしも、心にあるとは言えません。


深く関係しているのは事実です。


これらの病気を治すには、そうすればいいか?


答えはふたつ。


まず、仮に胃炎だとしたら、病院に行くなりして胃炎の治療をする。

同時に、心の鬱屈をとる。

思い悩みから、心を解放させる。

心の鬱屈は、ストレスと表現されることが多いので、ストレスの解消を目指す。

この二つが必要となってくるでしょうね。


場合によっては、ストレスの解消だけで、病気は治ってしまうことだって多いと聞くくらいです。

心の病気は、精神病や神経症だけではなく、心が原因で、身体の病気になってしまうことも少なくないと思っていただければと思います。


ときとして心は病気を作り、ときとして心は病気を治すんです。


あなたの肉体が病気がちなのは、あなたの心のせいかも知れません。

あなたのお子さんが虚弱体質なのは、お子さんが目に見えないストレスを抱え込んでいるからかも知れません。


心と体は一体。


もし、なんらかのストレスを抱えていると、気がついたとして、そのストレスに負けているわけだから、もっと過酷なストレスを抱えて、鍛えてやろうなどと考えないことです。


これはよく、理解のない親がやる行為なんですが、弱っている子どもに対して


「甘えるな!鍛えてやる!」


と、より過酷になり叱責することがありますが、それは、癌を患った人に、


「甘えるな! 鍛えてやる!」


と、【より多くの癌細胞を移植するのと変わらない行為】といえます。



昔から、心身一如といいます。

心が健康なだけでは、アンバランス。

体だけ一人前でも、アンバランス。


その両方が健康でなければ、真の健康体とはいえないということですね。


そして、体の健康に大きく左右するのが、心であるとしたら、


わたしたちは、より目に見えない「心」というものの、健康に気を使うべきなのでしょうね。


もちろん、体を使うことによって、心も良くなるわけですから、適度な運動もやっていただきたいものです。

運動をやるようになってから、軽いうつから解放されたと言う人もいるくらいですからね。


あと、心の鬱屈、ストレスを取る、一番カンタンな方法は、“良い笑い”だと思います。

だから、ささいなことでも、笑ってほしいと思いますね。


FHN放送局代表
巨椋修(おぐらおさむ)