がんばらない努力をする人たち

●日本人は休み方がへた

多くの日本人は「がんばらない方法がわからない」という人が結構いるような気がします。



どういうことかというと、がんばらないことに必死に、全力でがんばってしまう人。



がんばらないようにしていても、やり方がわからずに疲れてしまう人のこと。



日本人は子どもの頃から「がんばれがんばれ」「努力しろ」と、教え続けられ、「がんばること」「努力すること」「休まないこと」は美徳であり、「がんばらないこと」「努力しないこと」「休むこと」は、軽蔑され、叱られてしまうものと教育されて育ってきています。



そのためか、休暇や休日で旅行に行っても「あそこ行って、次はあそこ、その次はあそこに行ってあれを食べないといけないし、そのあとは、あそこに周って、おみやげはあれとこれをあの人とこの人に買って、温泉入って、あれ食べて、次はこれやって・・・」



と、休みで旅行に行ったのにぐったりして返ってきたり(苦笑)。



なんか日本人って休み方がへたなんだなって思うことがあります。



休みの日でも「がんばらないこと」「努力しないこと」「休むこと」をやろうとすると、なんだか罪悪感みたいなものを感じてしまう人までいるみたいですしね。




●何もしない・何も考えないことって案外むつかしい?

もっとも、人って何もしない・何も考えないのって、案外むつかしいものだったりします。


座禅や瞑想をしていて「何も考えないようにしよう」って思っても、次々にいろいろなことが頭の中を横切っていきます。



不登校・ひきこもり・ニート系の人や、生きづらさを抱えている人の中には「自己啓発」や「プラス思考」にハマって、もっと笑顔で、なんでもいい方向に考えよう! なんてがんばちゃって、気が付いたらもう笑う元気も動く元気もなくなってしまう人もいますし。



だいたい良くないことが起って、「これは本当はいいことなんだ」って思うなんてムリ。東日本大震災とか交通事故を人を不幸にしてしまった人が「これは必然なんだ」「これはいいことが起る布石なんだ」なんて本気で考えるなんてどうかしてる。



誰が書いたか知らないけれど、こんな漫画もあるし。



http://valuablefx.blog.fc2.com/blog-entry-105.html より



ちょっと話がずれました(笑)。



何もしないっていうのもむつかしいっていう人がいます。



疲れてダラダラしていると、妙に気持ちが焦って「こんなんじゃダメだ!」「もっとがんばらなきゃ!」って思っちゃう。





●努力は必ず報われるという罠

昭和の時代、スポコン漫画というものが流行りました。



人の何倍も努力して、血と汗を流し、ボロボロになりながらも目標を遂げるというものです。



これはおそらく敗戦後、ボロボロになり、そこからいろいろなものを犠牲にしていた、高度成長期の時代、サラリーマンもモーレツ社員と言われ、世界からはエコノミックアニマル(利益を追及する動物)を批判されながらも、必死になって働いてきました。



その結果、世界の人々から「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と称えられ、一時は世界2位の経済大国にまでなりました。



努力は確かに報われたのです。



しかし、失ったものも多かったのではないでしょうか?



しかし「努力は必ず報われる」という言葉には罠もありました。いまも、ブラック企業といわれているところや、大手企業でも企業戦士という美名で、昭和同様のモーレツ社員を育成し、がんばりすぎて疲れ切ったサラリーマンたちにうつ病が急激に増えてしまいました。




自殺も近年ようやく3万人以下になったとはいえ、15歳から39歳の死因第一位が自殺であったりもします。


ちなみに、2011〜13年の小・中学生の自殺原因は、



1、学業不振

2、家族の叱責

3、親子関係の不和

4、入試の悩み



という結果だそうです。




●がんばらない努力をやめよう

さて、そろそろまとめようと思います。



どうも日本人は、がんばること、努力すること、休まないことに美徳を感じ、がんばらないこと、努力しないこと、休むことに罪悪感を感じやすい民族のようです。



もしこのブログを読んでいる人で、いま「がんばらない努力」をしている人がいるとして、どうしても「がんばらないために努力して苦しい思いをしている」という人がいれば、そんな「がんばらない努力」なんてやめてしまったらいかがでしょう?



人はそれぞれです。



もし、がんばって、努力して、休まない方が楽なら、そうするしかないでしょう。



ただ、それで心や体が壊れてしまったら、元も子もありませんので、「適当」にがんばって、「適当」に努力して、「適当」に休むくらいでいいんじゃないですかね?



辞書によると【適当】とは、ある条件・目的・要求などに、うまくあてはまること。


かなっていること。ふさわしいこと。程度などが、ほどよいこと。



だそうですから、適当にやるのが一番いいと思いますよ。





FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)拝


第3回 生きぞこないなう! テーマ『正義論 あなたの正義に気をつけろ!』 


第2回 生きぞこないなう! テーマ『諦め論 諦めちゃダメですか?』


第1回 生きぞこないなう! テーマ『フマジメ論 フマジメのススメ』

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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。

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