毒親との付き合い方
昨年末、第7回心の病気を考える「自己愛性パーソナリティ障害 」という記事を書いたところ、読者の方から次のような質問がありました。
きょむ2014/12/26 15:31
はじめまして。こんにちは。ブログを拝見させていただいております。
このたびのお話を拝読し、父親が自己愛性パーソナリティ障害ではないかと思いました。
物心ついた時から、父親の暴言、自分勝手な振る舞いにとても傷つき苦しんできました。
このような人が身近にいて、なおかつ本人に改善の見込みがない場合はどうしたらよいでしょうか。
周囲の人間は傷つき、消耗していくばかりでつらいです。
何かアドバイスがありましたならお教えいただければ幸いです。
このような相談事をコメントとして書き込みましたこと、お気を悪くされましたならお許しください。
これからもブログを拝読するのを楽しみにしております。
きょむさんのお父さんが、はたして自己愛性パーソナリティ障害かどうはわかりませんが、生きぞこなっている人って、親との相性が悪かったり、親が毒親だったりすることが少なくありません。
毒親とは、子どもにとって親が毒となる困った親のこと。
毒親に育てられると、子どもの自己肯定感(自尊感情)は低くなり、自信が持てなくなったり「生きていてごめんなさい」といった感情が生まれたりする確率が高くなります。
いわゆるアダルトチルドレンや境界性パーソナリティ障害なども、毒親が原因であることが多いと聞きます。
ひとつ言えることは「毒親、バカ親に育てられるほどの不幸はない」ということでしょうか。
家族というのはやっかいなもので、赤の他人と違って、自分に実害があるといってもなかなか縁が切れません。
世の中、アニメのサザエさんのように仲のいい家族ばかりではないのです。
子どもを好きじゃない親なんて当たり前にいます。
子供に依存し、子どもを利用する親なんて当たり前にいます。
そういう親に限って、子どもにある圧力をかけてきます。
「おまえのためにやっているんだ」
「あなたのためなのよ」
そしてこういう場合もあります。
「おまえが悪いんだ」
そんな親に育てられると自己否定・自己嫌悪してしまうようになりますよね。
さらに悪いのは自分だと、罪悪感も植えつけられてしまいます。
そしてそんな親は、子どもが大人になっても、依存し付きまとってきます。
結婚したとしても同じ。むしろ親のために夫婦仲にヒビが入ってしまうことも少なくありません。
だって、親自身がまだ大人になり切れていないのですから。
中には、暴力で子どもを支配しようとする親もいます。暴力ではなくても、「おまえのために自分は犠牲になった」「おまえは本当にバカだ」と、言葉や皮肉で精神的に追い込む親もいます。
それほど追い込まれているにも関わらず、世間に人々は、子どもの苦しみを理解しません。
親孝行して当たり前。
子どものためを思わない親はいない・・・ と・・・
でも、もうそんな世間の常識とはおさらばしましょう。
質問をくれたきょむさんはもちろん、毒親に育てられた人たちは、別に親孝行などしなくてもいいです。
皆さんは、親の幸せや親の満足より、自分の幸せ、自分の満足を第一に考えることです。
皆さんは、親が幸せになるために生まれてきたのではありません。自分が幸せになるために生まれてきたのです!
あなたが親を変えようとしても無駄です。あなたがどんなに尽くしたとしても親は変わりません。人は他人を変えることはできないのです。人を変えることができるのは、自分だけなのです。
ですので、毒親に育てられてしまった人にできることは
自己否定や自己嫌悪、罪悪感などがある場合、自分を変える努力をすること!
親を諦めること!
この二点です。
毒親は、これからもあなた方にまとわりついてくることでしょう。それは適当にあしらいましょう。
介護や借金を頼みに来るかも知れませんが、それも適当にあしらいましょう。
もし、親が亡くなり、親の借金があっても、それを引き継ぐことはありません。(そういうときはためらわず弁護士さんと相談しましょう)
親に遺産があれば、ちゃっかりいただきましょう。
え、ひどい? いえいえ、こんなの世間ではよくあること。だからこそ、親の介護で兄弟が争い、親が亡くなったら遺産争いが怒るのです。だから全然ひどいことじゃない。
毒親じゃない普通の親子でもこういった争いが起るのですから、別にあなた一人が我慢することはありません。
これがわたしから毒親に苦しんでいる人への提言です。
どう受け止めるかは、皆さんの自由です。どうかどうか、これから、ご自身の幸せのために生きてください。
FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)拝
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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。
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