人はネガティブで悲観的で不安があって当たり前


人間というものは、ネガティブで悲観的で不安があって当たり前の生き物なんです。

なぜかといいますと、自然界において人間は決して強い動物ではありませんでした。

原始時代から、鋭い牙も爪もなく、他の動物たちから襲われるのを恐れながら生きてきたのです。

そんな人間にあった武器は、高い知能、他の動物たち以上の記憶力でした。

人間は、生き残るために、知能や記憶力を武器にしました。


あの場所にいけば、恐ろしい野獣がいるから近づかないようにしよう!

知らない食べ物は、毒が含まれているかも知れないから、変わったものや新しい食べ物は食べないようにしよう!

自分たちのテリトリー(縄張り)から出たら、他の部族が襲ってくるかも知れないから、なるべくテリトリーを出ないようにしよう・・・


原始の時代、人間はこのように考えて毎日を暮らしていました。


さらに


前に嵐がきて部族の何人かが死んでしまった。怖い!

以前、病気を持った知らない部族の人間が来たら、みんなにうつってたくさん死んだ。怖い!

あいつは仲間のふりをしているが、もしかしたら騙し討ちをしてくるかも知れない。怖い!

新しいやり方で獣を狩ろうとしたら逆襲された。新しいことをやるのは怖い!


というふうにも考え、いつも新しいことに挑戦するのに拒否反応を示し、楽観的に考えるよりも悲観的に考え、ポジティブに行動するよりも、ネガティブに考え、不安に怯えることで自分たちの身の安全を守ってきたのです。

そして人を疑うことで自分を守ってきたのです。

これらは進化の上でうつ病の原因となったのではないかともいわれています。うつ病の元は、これらの自己防衛本能ではなかったかといわれているのです。



しかし、人がそれだけであれば、いまのような文明を築くことはできませんでした。

それは人間の武器、知能や記憶力を駆使し、好奇心や探究心、冒険心、チャレンジ精神で、ポジティブに、楽観的に行動し、安心を求める心があったからこそ、原始の人々は自分たちのテリトリーを出て、新たな出会いや、新たな発見を求めていき、より豊かに、より安心できる生活を手に入れることができるようになりました。


実は、ポジティブとネガティブ、楽観と悲観、安心と不安というのはセットで、極端にどちらかに偏ると危険なのです。

それはそうでしょう、ポジティブで楽観なだけの人ばかりだとやがて自滅してしまう可能性が大きいのです。

ようはバランス。

これらはアクセルとブレーキですから、運転手である人が、コントロールしてあげないと幸せにはなれません。

もしあなたが、ネガティブで悲観的で不安で、人と会ったり行動するのが苦手であるとしたら、それは交通事故が怖くて、道の隅っこで、ブレーキを強く踏んで動けなくなっている運転手なのかもしれません。

もしあなたのゴールがそこではないとすると、ゆっくりとブレーキをはずし、アクセルに踏むべきでしょう。

暴走や事故に気をつけながら・・・






FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)拝




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