お酒と自殺の関係
4年前の新聞記事に次のようなことがありました。
<自殺対策白書>兆候は過度な飲酒 11年連続で3万人超
11月17日11時11分配信 毎日新聞
政府が17日に閣議決定した「自殺対策白書」によると、08年の自殺者数は3万2249人で、前年から844人減ったものの、11年連続で3万人を上回った。
白書では、06年から09年にかけて自殺者46人の遺族を対象に、原因などを聞き取り調査した結果も公表した。
それによると、12人が自殺前の1年間に過度な飲酒などをしていたことが分かり、白書は「借金などの悩みを紛らわせるため大量に飲酒し、精神状態を悪化させている可能性がある」と分析した。
この記事によると。聞き取り調査が46人と少ないので、必ずしも……とは言えないかも知れないのですが、46人中、12人が大量飲酒。
つまり自殺者の半数近くが、借金などの苦しみを紛らわせるための大量飲酒をしていたらしいのです。
この数字は多い。多すぎるといえるでしょう。
「憂鬱」や「うつ病」の「鬱」という意味の英語「depression」が、「不況」「不景気」という意味もあることを見ても……
そして自殺者のほとんどが「うつ病」もしくは「うつ状態」なって自殺を実行しているということ。
自殺原因の最大理由として「借金苦」「経済的理由」があるということを見ても、自殺を予防するためには、「経済的な問題」も、考えないといけないでしょう。
そして、アルコール問題。
ぼく自身も、毎晩の晩酌を楽しみにしている者の1人ですが、お酒には理性を麻痺させる効果があり、大量に飲酒をすることで、これまで抑えていた衝動、例えば、自殺行動をとってしまったりすることもあるといいます。
また、二日酔いの状態は、うつ状態と同じで、快感を感じる脳内物質や、不安に抵抗する脳内物質が、消えてしまいます。
だから二日酔いのときは、後悔の念や落ち込みがちになるのです。
つまり、人工的にうつ病状態になっているということですね。
二日酔いは1日もすれば、無くなりますが、うつ病の人は、年中二日酔いのときの能率の上がらなさや、不安感、不快感が続いているということになります。
つまり、借金苦
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気を紛らわせるために大量飲酒
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借金苦のうつ状態にプラス、二日酔いでうつ状態
というサイクルを日々繰り返してしまうことも多いのかも知れません。
借金の問題は、弁護士さんや行政書士さんに相談すれば、力になってくれると思います。
そして、お酒は適量に楽しく飲むようにしたいですね。
大量に飲むようになったら、注意、注意。
FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)