大阪2児放置死事件について

大阪西区で、2人の幼児が犯人(母親)より放置して死亡した事件について。

犯人となってしまった23歳の女性は「不登校」という報道はないのですが、中学時代は荒れており、夜の街を徘徊したりあまり学校にも行っていなかったようです。


犯人の生育歴は、犯人の父が三重県の高校教員であり、勤める高校のラグビー部を全国的な強豪校にするほど有名監督でした。

犯人の父は2回もしくは3回の離婚歴あり、実母の離婚原因は父親の家庭内暴力で、犯人を含める3人の娘を置いて出て行ったようです。

二度目の母親は、一説によると父親の教え子で18歳。

父親の二度目の離婚は、これも一説によると犯人が、精神的に安定しておらず、素行の悪い犯人と折り合いが悪く精神的病んだことが原因とするものもあります。


中学卒業時に、犯人は父親の勤める高校に進学を希望するも、入学することができませんでした。

希望高校は、父親のコネクションもあり、また定員割れをする全入ができる高校であったそうなのですが、犯人のあまりの成績の悪さや出席日数の足りなさ、素行の悪さなどがあり、中学の担任が進学は難しいと判断。

そのためか、犯人は東京の全寮制の高等専修学校に入学。(いわゆる高校ではない)

その専修学校は、不登校児などを受け入れる学校でした。

父親と離れて暮らすようになった犯人は、専修学校では真面目に学校に通っていたようで、ラグビー部のマネージャーなどをしたといいます。

専修学校を卒業後、地元に戻ってキャバクラに勤務するも、すぐに大学生とできちゃった婚

キャバクラは半年あまりで退職して出産。

2年後、夫の浮気が原因で離婚。

またキャバクラで働くようになるが、お店や同僚から多額の借金をして大阪に逃走。

大阪ではヘルス嬢になり、ホストクラブに通うようになります。

せめて子どもを託児所に預けるなりしていれば、この悲劇は起きなかったのであろうが。犯人は託児所に預けるお金は、ホストクラブにつぎ込んでしまったといいます。

また犯人の部屋からは子どもの異様な泣き声やうめき声が絶えなかったということですから、日常的に虐待行為が行なわれていたのでしょう。

部屋の状況から2人の幼児には、スナック菓子やジャンクフードしか与えていなかったということです。

また、幼児の遺体が発見される2ヶ月ほど前から、部屋の水道は一度も使われていなかったとのことで、自宅での炊事洗濯、子どものための自炊も一切無かったことはおろか、シャワーもトイレも使っていなかったことがうかがえます。

そして……

大変な汚部屋で、ゴミ屋敷と化したわずか6畳の部屋で、親子3人は住み、やがて酷暑の中、そのゴミの中で幼児2人は餓死します。

幼児の胃や腸からは一切の食べ物ははく、冷蔵庫にも水はありませんでした。

なんとも痛ましい事件です。


親、祖父母からの負の連鎖、機能不全家族などなど、『不登校・ひきこもり・ニート』にかかわっていると、これに近い状況や事件は、ときどき耳にすることです。

この母親を責めるだけで、事件を忘れるのではなく、このような事件を起こさないように、何か新しい仕組みを考えることが必要であると思います。

この事件を振り返れば……


●まず彼女(犯人)は、自分の父親に助けを求めていないこと。

●元夫にも助けを求めていないこと。

●彼女の実の母親や親戚など、他の家族にも助けを求めていないこと。

があります。

おそらく、助けを求めるような人間関係、家族関係になかったのではないかと推測できます。

そして、行政にも、友人にも助けを求めていなかったようです。

行政に関しては、知識がなかったのかも知れません。

あるいはプライドが邪魔をしていたのかも知れません。


これらのことは、どこか遠い場所でおきた事件ではなく、意外とすぐ近くで起こっていることかも知れません。

我々は、いま少し、これらのことについて考える必要がありそうです。



※なお、今回の情報は、ネット報道などから拾ってきたもので、必ずしも正しいとは限らないことを書き添えておきます。



FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)