淡路島5人刺殺事件と妄想性障害と被害者意識
●被害妄想とは?
本日2015年3月9日、兵庫県の淡路島で、5人もの人々が刺殺されるという事件が発生しました。
容疑者は、小中学校時代から不登校であり、またひきこもりでもありました。そして容疑者は、『妄想性障害』という精神疾患を患っており、入院歴もありました。
この『妄想性障害』とはどのような病気なのでしょうか?
『心理学 総合案内 こころの散歩道 (心理学講座) 』によると次のように書かれています。
妄想とは
妄想とは、まったく現実的でない信念のことです。変わった考えを持つ人はたくさんいますが、普通は自分の考えは少数派の考えだと自覚しています。一般的にはそう考えないのだとわかっています。いろいろ話せば、自分の考えは違うのかなと感じることもあるでしょう。
しかし、「妄想」は、もっと頑固です。たとえば、精神病である統合失調症における妄想で、自分の天皇の子どもだと思い込んでいる人は、他の人にどんなに違うと説明されても納得しません。自分は天皇の子どもだと信じて疑わないわけです。これが、妄想です。
妄想の種類
妄想には、次のような種類があります。
被害妄想
自分は狙われているという妄想。
関係妄想
関係のない偶然の出来事を、自分と関係のあること、自分に向けたことだと思い込む妄想。
誇大妄想
自分が高貴な人間だとか、大金持ち、特別な才能を持っている人だなどと思い込む妄想。
憑依妄想(ひょういもうそう)
自分に何かがとりつき、操られているという妄想。
これらの妄想の中でも、特に多いのが「被害妄想」だそうです。
被害妄想は、統合失調症やうつ病など多くの精神疾患に見られる症状ですが、そこには事実とはかけ離れた「自分は狙われている」「監視されている」「危害を加えられている」「非難されている」などということはないのにも関わらず、被害を受けていいると思い込んでしまうことです。
これらの人々は、物事を正しく見たり感じたりすることができません。
いろいろなことを、とても歪んで解釈してしまうのです。
おそらくこの容疑者も、いろいろなことを歪んで解釈し「このままでは自分は殺されるかも・・・」などといった妄想を信じ込み、自分を守るために「殺される前に殺そう」としたのかも知れません。
【妄想性障害】とは、これらの妄想が単なる被害者意識だけではなく、妄想のため生活に支障を起こしてしまったり、他人に迷惑をかけてしまうまでひどくなってものといっていいでしょう。
●障害とまでいかなくとも、被害妄想や被害者意識に苦しんでいる人は多い
この容疑者のように、妄想性障害とまではいかなくても、生きづらさを抱えている人たちの中には、かなり多くの人が何らかの被害妄想や被害者意識に苦しんでいる人が多いのではないでしょうか?
別に被害を受けていないにも関わらず、自分は誰かから被害を受けていると思ってしまっているわけですから、それは文字通り、苦しまないでいいことで苦しんでいるわけです。
また、周囲の人も何もしていないのに加害者あつかいされてしまうわけですから、そのことを知った場合、決して愉快ではないため、人間関係が悪くなる場合が多いのです。
妄想性障害に陥ってしまった人は多くの場合、他人から指摘されても、自分がおかしいとは思わないようです。
つまり「自分が正しい、周囲が間違っている」と考えるわけです。
しかしもし、自分が被害妄想、もしくは被害者意識が強すぎて苦しいと思ったら、病院に行って治療することをおすすめいたします。
被害妄想が強い場合、ときには統合失調症やうつ病など、他の精神疾患が潜んでいる場合もありますから。
最後にまりましたが、このたびの事件で亡くなられた方々へ、謹んでお悔やみ申し上げます。
FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)拝
第3回 生きぞこないなう! テーマ『正義論 あなたの正義に気をつけろ!』
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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。
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